瀬長亀次郎の生涯伝える「不屈館」が移転へ 新施設は6月に開館

米軍統治下の沖縄で復帰運動の先頭に立った政治家・瀬長亀次郎の足跡をたどる資料館が移転することになり、17日に現在の場所での最後の営業を終えました。 「不屈の人」と呼ばれた瀬長亀次郎の生涯と沖縄の戦後史を伝えてきた施設は、新たな場所へ引き継がれます。 那覇市若狭にある「不屈館」は、瀬長亀次郎の生涯を語り継ごうと2013年にオープンしました。 アメリカの施政権下に置かれた戦後の沖縄で、民衆の側に立ってアメリカの統治に抗い続けた亀次郎。 不屈館では、アメリカによる弾圧によって亀次郎が逮捕・投獄された際に獄中で書き続けた日記など、貴重な資料が数多く保管されています。 その不屈館が展示スペースの拡充などを理由に移転することとなり、最後の営業日を迎えました。 元職員宮國蒼大さん: この建物にも馴染みがあるので、最後に見収めておくかという 2年前まで不屈館に勤めていたという宮國蒼大さん。 特に印象にのこっているのが、亀次郎が日本本土へ渡航しようとした際に提出を求められたという書類です。 元職員宮國蒼大さん: 犯罪歴とか、軍務歴とか、渡航歴とか。かなり厳しく細かくて、一切の齟齬なく書かないといけないという 米国民政府が統治に批判的な人物に対して提出を求めた「補助申請書」は、思想信条に関わる27項目におよび、記載に誤りや偽りがあれば渡航を拒否したり刑事罰の対象になるとされました。 元職員宮國蒼大さん: (人々に対して))厳しい時代だったんだなということが、見れば分かる 圧力をかけられながらも那覇市長や立法院議員を歴任し、祖国復帰運動では先頭に立って「不屈の人」と呼ばれた亀次郎。 宮國さんは、人々の暮らしを第一に考える姿勢の大切さを亀次郎から学んだと話します。 元職員宮國蒼大さん: 遠慮しない人というか。沖縄第一でやっていた人だと思う。残っていくべき精神だろうなと思います 代表の伊集唯行さんは移転先の新たな不屈館では、亀次郎の功績を入り口に戦後の沖縄が歩んできた歴史について幅広く伝える場にしたいと話します。 不屈館 伊集唯行代表: 沖縄県民の歴史的な闘い、取り組みは、戦後も復帰後も連綿と続いているので、様々な取り組みに光を当てたい 新しい「不屈館」は6月、那覇市曙に開館する予定です。

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