マカオ司法警察局は5月20日、両替相手に偽造ゲーミング(カジノ)チップを掴ませ、多額の現金を詐取したとして、50代の中国人(中国本土居民)の女1人を相当巨額詐欺罪で逮捕、検察院送致したと発表。 同局の発表によれば、19日午後、被疑者の女は偽造チップを手に持った状態でコタイ地区にある統合型リゾート(IR)併設カジノ施設内の喫煙ルームに入り、その場にいた違法両替に従事する中国人(中国本土居民)の男2人に現金との両替を持ちかけ、両者の間で額面1万香港ドル相当のゲーミングチップ15枚=15万香港ドル(日本円換算:約295万円)相当分=と11万3100人民元(約223万円)を両替することで合意。その後、違法両替商側が中国本土の決済アプリを使って女に送金を行った後、ゲーミングチップを受け取ったが、チップに不審な点があることに気づき、真贋鑑定のためカジノ内のキャッシャー窓口へ女を同行させたところ、キャッシャー窓口の職員がすべて偽造であることを確認し、すぐに警察へ通報。現場に駆けつけた警察官が3人の身柄を拘束するとともに、偽造ゲーミングチップ15枚及びスマートフォン1台を押収したという。 その後の調べで、女が仲間(逃走中)と共に詐欺目的で中国本土から偽造ゲーミングチップをマカオへ持ち込んでいたことが明らかになったとのこと。同局では、逃走中の人物の行方を追うとともに、被害者となった男2人についても、違法両替従事で別途立件するとした。 なお、今回の事件で使われた偽造ゲーミングチップは造りが粗く、偽造防止加工がないもので、識別機を通らなかったとした。 マカオではカジノ賭博目的の資金をめぐる違法な両替や高利貸し、それに絡む強盗、監禁などの事件がしばしば発生しており、賭博目的の違法両替及び違法貸付に対する刑罰を強化した新法「打擊不法賭博犯罪法(違法賭博犯罪対策法)」が2024年10月29日に施行されるに至り、警察当局が取り締まりを強化して臨んでいる。