刑務所で知り合った男性を脅して暴力団に加入させようとしたとして、警視庁は、指定暴力団松葉会傘下組員の男(57)を強要未遂の疑いで逮捕し、4日発表した。「そんなことはやっていない」と容疑を否認しているという。 久松署によると、男は2025年7月13日朝~翌14日夕、50代男性を乗用車に乗せ、東京都や神奈川、茨城両県を連れ回した上、「しばらく帰さないからな」「金ができるまで俺のところで働け」などと脅迫。さらに、川崎市の雑居ビルの一室で顔面を殴るなどし、暴力団組員になって男の配下として働くことを要求した疑いがある。 ■破れたTシャツで首都高を走る男性 事件が発覚したのは、7月14日夕だ。 首都高の箱崎ジャンクション付近で、「道路を半裸の人が走っている」と通報があった。男性は渋滞で車が止まった隙に車の後部座席から破れたTシャツ姿で逃げ出したという。駆けつけた警察官に保護された。 男性が男と出会ったのは刑務所の中。同じ刑務作業をする中で親交を深め、連絡先も交換した。男が出所した後の25年春、男性が仮出所した。その後、連絡を取り合うようになったという。 久松署は、男が暴力団組織に男性を入れて、組事務所の仕事や金を稼がせる目的で勧誘したとみて捜査を進める。