箱根の旅館の不動産会社長、消費税2900万円不正還付未遂の疑い

観光庁の補助金3億円をだまし取ったとして、神奈川県箱根町の老舗温泉旅館を所有する不動産会社「ロハス」の社長(54)が詐欺容疑で逮捕された事件で、東京国税局査察部が、社長と同社を消費税法違反(不正受還付未遂)の疑いで横浜地検に昨年11月に告発していたことがわかった。 関係者によると、窪沢圭社長は「松坂屋本店」「金乃竹 仙石原」など三つの旅館の改修工事費用が計約3億3千万円だったのに、約6億6千万円に水増しして計上。2023年11月期に不正に消費税約2900万円の還付を受けようとした疑いがある。所轄の小田原税務署は還付を留保していた。 旅館の運営会社は取材に「捜査中のため回答を差し控える」とした。 窪沢社長は、観光庁の訪日外国人旅行者周遊促進事業の補助金を申請し、3億円を詐取した疑いで5日に横浜地検に逮捕された。(花野雄太)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加