ニューヨーク・ニックスが悲願のNBA制覇へ王手をかけた一方で、試合後のニューヨークでは大きな混乱が発生した。 現地メディア『CNN』によると、6月11日(現地時間10日、日付は以下同)に行われた「NBAファイナル2026」第4戦でニックスがサンアントニオ・スパーズに勝利した後、マディソン・スクエア・ガーデン周辺で大規模な騒動が発生。ニューヨーク市警(NYPD)は56人を拘束し、そのうち15人を逮捕したことを発表した。 第4戦では、ニックスがNBAファイナル史上最大の逆転劇を演じて勝利。シリーズを3勝1敗とし、1973年以来となる優勝へあと1勝に迫った。しかし、歓喜に沸く一部のファンが暴徒化し、試合後の街は騒然となった。 報道によると、最大で約1万人のファンが会場周辺に集結。道路を占拠して交通を妨害したほか、走行中の車両や足場によじ登り、花火を打ち上げるなど危険行為が相次いだ。なかにはタクシーを横転させようとした者や、警察官や通行人へガラス瓶などを投げつけた者もいたという。 群衆整理にあたった警察官10人が負傷し、そのうち1人はガラス瓶を頭部に受けたと伝えられている。また、複数のファンが警察車両によじ登ったことで、4台のNYPD車両が大きな損傷を受けた。 逮捕者には、警察官への暴行やナイフの不法所持、公務執行妨害、器物損壊などの容疑がかけられている。第4戦を前にマディソン・スクエア・ガーデンが公式ウォッチパーティーを中止していたことも話題となっていたが、会場外には依然として多くのファンが集まっていた。 ニューヨークではファイナル期間中、ファンによるトラブルが相次いでいる。8日にはペンシルベニア駅(ペン・ステーション)で刺傷事件が発生して6人が負傷。さらに第3戦が行われた9日には、ブライアント・パークで開催されたウォッチパーティーでも21人が拘束され、警察官5人が負傷したと報じられている。 約30年ぶりにニューヨークで開催されているNBAファイナルは、コート内外で大きな注目を集めている。悲願の優勝まであと1勝に迫ったニックスだが、その熱狂は一部ファンの暴動という形で思わぬ影を落とすこととなった。