佐藤二朗と橋本愛がW主演を務めるドラマ「夫婦別姓刑事」(毎週火曜夜9:00-9:54 、フジテレビ系/FODほかにて配信)の第10話が6月16日に放送された。5年前に発生した誠(佐藤)の前妻・皐月(清水美砂)殺害事件。その犯人が殺害されたことをきっかけに、謎に包まれていた「消しゴム事件」の手がかりを掴み始めたものの、大切な人を逮捕することになる過酷な展開が描かれた。(※以下、ストーリーのネタバレを含みます) ■コメディー&考察ミステリー、2つの顔を併せ持つ新たな刑事ドラマ 本作は、コミカルな刑事ドラマの装いの裏に、緻密な謎と登場人物の感情が絡み合う、コメディーと考察ミステリー、2つの顔を併せ持つ新たな刑事ドラマ。物語の前半では、夫婦であることを必死に隠しながらバディ刑事として事件解決に奔走する主人公・四方田誠と、鈴木明日香(橋本)、そして沼袋署員の日常をコミカルな会話劇で繰り広げながら、娘との“家族”としての成長も描いていく。 しかしその裏では、ある連続殺人事件が進行。物語が進むにつれ、その事件は次第に2人の過去や家族をも巻き込む予測不能な展開へと変貌し、衝撃の結末へと向かっていく。 ■前妻を殺害した犯人の死、そして浮上する「消しゴム事件」の影 誠の前妻・皐月を殺害した喜多村邦弘(林裕太)が、何者かに殺された。犯人を自分の手で逮捕することができなかったと悔やむ誠。彼は「愛してるよ」と呪文のように繰り返しながら、娘の音花(月島琉衣)に力なく謝るしかなかった。 邦弘の事件を調べていく中で、新たな手がかりが見つかる。彼のマンションのポストから、連続発生している「消しゴム事件」の現場に置かれているものと同じ、白い紙が見つかったのだ。小さな沼袋署の管轄内で発生した、想定外の大きな事件。署員たちは一丸となって「消しゴム事件」の解決に乗り出す。 ■「殺したい人手を挙げて」と募集する黒幕「オーナー」の存在 沼袋署では、邦弘殺害と並行して、高校生・手塚清太(染谷隼生)の殺害事件の捜査も行う。試供品として配布された炭酸飲料を飲んだ直後に死亡した清太。彼の自宅のポストにも、同じく「消しゴム事件」の現場に残される白い紙が入っていた。殺害方法は異なるものの、明らかに被害者を狙ったうえでの犯行だった。 そんな時、事件が動く。ファミレスで手首を切った男・安藤(林カラス)が、清太殺しの件で話したいことがあると救急車で署に移送されてきたのだ。安藤は清太とは面識がなく、「オーナーに頼まれた」と明かす。仕事もうまくいかず、彼女もできず、むしゃくしゃしていた時に「誰か殺してみよう」とひらめいたという。 安藤はネットの掲示板で「殺したい人手を挙げて」という書き込みを発見。返信するとメッセージをやり取りするサイトに誘導され、殺人にふさわしいかどうかのテストを受けさせられた。それに合格すると相手の名前や住所が送られてきて、殺害後に「一枚の紙を置け」と指示されたという。 「殺人を犯したことに後悔はありません」と語る安藤に、沼袋署のメンバーはやるせない感情を抱くのだった。 ■誠の娘・音花の名前が捜査線上に挙がる…「刑事の前に父親だよ!」と動揺する誠 捜査を進めていく中で、指示役の「オーナー」は「殺したいけれど殺せない人」と「誰かを殺したい人」をマッチングさせていると気が付いた一同。 そんな中、明日香は同僚刑事から、水面下で、ある事実を告げられる。それは、音花が「」と付けて投稿していた形跡があり、邦弘殺しの捜査線上に名前が挙がっているということだった。明日香は葛藤しながらも音花のパソコンを見るが、パスワードを開くことはできなかった。 周辺住民への聞き込みを続ける誠たちだったが、有力な情報は出てこない。その時、明日香のスマホに、中村たちが間もなく音花を重要参考人として連行するという連絡が入る。 自宅に急行する中、「何かの間違いだろう」と自分に言い聞かせる誠。そんな誠に、明日香は「ネットに書き込んだことは事実」「疑わないことで刑事としての仕事に蓋をしていないですか?」と刑事として問いかける。葛藤する誠は、「刑事の前に人間だよ!刑事の前に音花の父親だよ!」と声を荒げるのだった。 ■「私には誰がいるの?」涙の逮捕劇と、震える手錠 音花の連行前に、3人だけの時間を許された誠、明日香、音花。なかなか話し出せない誠を見かねた明日香は、「殺人教唆って分かる?音花ちゃん、ネットに書き込みした?」と核心を突く。 音花は「私のお母さんを殺した人を消してほしい」と「#消しゴム」とつけて投稿していた。さらに、メッセージで皐月の名前も教えていたのだ。 自分の行動が罪になると知らされた音花は動揺し、「なんでネットに書き込みしただけで逮捕されるの?」「殺された側は我慢しろってこと?」と声を荒げた。そして、仕事ばかりで家族のことを見ようとしなかった誠を責め、再婚した誠と明日香には「明日香さんにはジジイがいて、ジジイには明日香さんがいるじゃん。私には誰がいるの?お母さんが死んでから誰がいてくれたの?」と泣きじゃくった。 皐月の仏壇を前に「お母さんに会いたい…」と泣く音花に、誠は自ら手錠をかけようとする。しかし、手が震えてどうしてもかけることができない。 「いいか、忘れるなよ。絶対に忘れるな!音花…愛してるぞ。愛してるぞ。忘れるなよ」と必死に訴えかけ、ついにその手に手錠をかけ、抱きしめるのだった。 連行された音花。誠は1人、物品を押収された音花の部屋で、幼い日に描いた家族の絵を見つめるのだった。 ■音花逮捕に「めちゃくちゃ泣いた」と悲しみの声 最終回に向け考察合戦も 「消しゴム事件」の真相が明らかになっていき、まさかの音花が逮捕されてしまうという衝撃の展開が描かれた今回。SNSには「音花ちゃんに手錠をかけるシーン、めちゃくちゃ泣いた」「3人で幸せになってほしかったのに、そりゃないよ…」と悲鳴のようなコメントが相次いだ。 そしていよいよ次週は最終回を迎える。予告映像を見た視聴者からは、「刑事辞めたりしないよね!?」「まさか明日香さんと離婚したりしないでね?」「オーナーは誰…?全員怪しく見えてきたけど誰も疑いたくない」と、様々な憶測やコメントが相次いでいる。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部