満島真之介、矢本悠馬、水沢林太郎ら豪華俳優陣が出演 極上の謎解き体験を楽しめる“1話完結型”の本格ミステリーを紹介

動画配信サービス・Huluでは、ミステリー史に名を刻む有栖川有栖氏、法月綸太郎氏、麻耶雄嵩氏の人気短篇小説3作を実写映像化。『ミステリーシネマ』と銘打ち、1話完結型の本格ミステリードラマ3作品を独占配信中。そこで本記事では、3作品のあらすじとともに見どころを紹介していく。 ■満島真之介と柄本時生の実力派タッグに注目「スイス時計の謎」 有栖川氏による代表作『火村英生シリーズ』の同名小説を実写映像化した、Huluオリジナル「スイス時計の謎」。臨床犯罪学者・火村英生と、ミステリー作家・有栖川有栖の名コンビが、難事件を解決する人気シリーズとなっている。中でも本作は、たった一つの手掛かりから犯人をあぶりだす緻密な推理ロジックが高く評価されている傑作短編だ。 物語は、有栖川(柄本時生)の高校時代の同級生が殺害される事件から幕を開ける。その日は、彼らが2年に一度開いている同窓会(通称:リユニオン)の当日だった。事情聴取に呼ばれた同窓会のメンバーは全員、お揃いのスイス時計を身に着けていたが、出席するはずだった被害者は時計をしておらず、火村(満島真之介)は“犯人が時計を持ち去ったのではないか”と推理する。さらに現場からは、時計の風防ガラスと思われる破片も発見された。“被害者は腕時計をしていなかった”という事実だけを手がかりに、火村は緻密かつ完璧な論理で犯人をあぶり出していく――。 推理シーンを含め、あまり動きのない“論理的な語り”を中心にストーリーが展開する本作。名探偵さながらの風格を漂わせる火村の立ち振る舞いや、視聴者の理解に寄り添うような丁寧な語り口、そして“消去法”によって真実へと近づいていく謎解きの鮮やかさは見応え十分で、自然と物語へ引き込まれていく。 さらに、有栖が高校時代の同級生たちと再会したことで、彼自身の青春時代の“ほろ苦い思い出”にもスポットが当てられる点も本作の魅力だ。有栖が初めて小説を書いた当時の出来事を思い出し、センチメンタルな表情を浮かべるシーンでは、トラウマのような出来事を抱えながらも、前を向こうとする姿が印象深く描かれている。 ■小説家×警視庁警視の親子コンビが事件を解決する「リターン・ザ・ギフト」 法月氏による同名小説を実写映像化した、Huluオリジナル「リターン・ザ・ギフト」。原作は、小説家・法月綸太郎が、警視庁警視である父・法月貞雄が持ち込む厄介な事件を名推理で解決に導く様子が描かれる人気シリーズから、『名探偵傑作短篇集 法月綸太郎篇』(講談社文庫)に収録された一作。“交換殺人”をテーマに、緻密な推理と人間ドラマが展開されていく。 ある日、会員制クラブのナンバーワンホステス・武藤誉子(寺本莉緒)が、自宅マンションで男に襲われる事件が発生。犯人の会社員・新宮和也(戸塚祥太)は合鍵で誉子の自宅に侵入するも、帰宅した誉子に騒がれ、ベランダから飛び降りた末に強盗殺人未遂の現行犯で逮捕されてしまう。その後取り調べを進める中、新宮は“武藤の弟・浩二(柾木玲弥)から交換殺人を持ちかけられた”と自供。貞雄(田辺誠一)から情報を得た綸太郎(矢本悠馬)は、独自に推理を始める――。 本作で注目したいのは、親子を演じる矢本と田辺によるコミカルな掛け合いだ。綸太郎は小説家でありながら、執筆よりも事件への興味を優先しがちで、飄々としながらも鋭い洞察力を発揮。一方の貞雄は、そんな息子に「仕事をしろ」と手を焼きながらも、時に綸太郎のひらめきに助けられることもしばしば。正反対の性格だが、互いへの信頼がにじむ親子関係を自然体で表現した2人の演技は、本作の大きな見どころとなっている。 さらに、図書館司書・沢田穂波を演じる井桁弘恵とのやりとりも見どころの一つ。穂波は、「話したいなら聞いてあげてもいいわよ!」と言いつつ、実際はグイグイ迫るタイプ。そんな穂波との会話から、さらに推理を研ぎ澄ましていく綸太郎、奮闘する二人のユーモラスな掛け合いと、“凸凹コンビ”ならではの軽快なテンポに思わず笑みがこぼれる。シリアスなミステリーの中に散りばめられた軽快な空気感も、本作をより魅力的なものにしている。 ■水沢林太郎がクセの強い探偵を熱演する「メルカトル・ナイト」 麻耶氏による人気小説を実写化したHuluオリジナル「メルカトル・ナイト」。傲岸不遜な“銘探偵”・メルカトルが予測不能な推理劇で読者を翻弄する『メルカトル鮎』シリーズから、『メルカトル悪人狩り』(講談社文庫)に収録された同名小説を映像化した作品だ。謎解きの快感はもちろん、価値観を揺さぶるような毒気や、メルカトルの魅力が詰まった一作となっている。 物語は、“悪徳酩探偵”メルカトル鮎(水沢林太郎)のもとに、「命を狙われているかもしれない」という調査依頼が舞い込むところから始まる。依頼主は、人気女性作家・鵠沼美崎(恒松祐里)。彼女のもとには、“殺人へのカウントダウン”を匂わせるようにトランプが毎日届いており、不穏な空気が漂っていた。メルカトルは、3日後が犯行のXデーと推測。予告当日助手兼作家の美袋三条(須賀健太)とともに護衛のために向かったリゾートホテルで、不気味な一夜が始まる──。 本作で特に目を引くのが、主演・水沢が作り上げたメルカトルというキャラクター像。タキシードにシルクハットという奇抜な装いに加え、飄々としてつかみどころがなく、探偵らしからぬ非道な一面を持つメルカトル。そんな一風変わった探偵を、水沢は端正なルックスと繊細な演技で見事に体現している。 さらに、変わり者のメルカトルに振り回されながらも、助手として懸命に事件へ向き合う美袋を演じた須賀とのコンビネーションにも注目だ。初共演となった2人だが、水沢はメディアのインタビューで「安定感がすごくあり、たくさん頼らせていただきました」とコメント。作中でも互いへの信頼感が自然ににじみ出ており、クセの強い探偵と苦労人の助手による絶妙なバディ感が作品をさらに引き立てている。 また、本作で“シルクハットを投げるシーン”には特に苦労したという水沢。須賀にも付き合ってもらい、100回近く投げる練習をしたそうだ。そんな努力のかいもあって、本番ではわずか5回目で成功。そうした撮影の裏側や俳優陣のこだわりに思いを馳せながら鑑賞すると、また違った視点から本作を楽しめるかもしれない。

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