「外国人の犯罪率が高い」は誤解? “偏見”生むメディア報道の「取捨選択」

外国人名の容疑者が関わる事件が報じられるたび、「また外国人か」「日本の治安が悪くなった」という声が聞かれる。 しかし、そのような印象は現実に即したものといえるか。日々、膨大な数の事件が発生する中で、私たちが目にするのは報道機関によって「取捨選択」されたごく一部の情報に過ぎない。そこには、報道する側の意図や、その時の社会の関心といったフィルターがかかっている。 本記事では、統計データや刑事司法の現実を紐解きながら、「外国人犯罪は多い」という印象に潜むバイアスを明らかにする。数字が示す事実、そして「特別扱い」と噂される外国人被疑者の処遇の実態とは。事件報道の裏側にある「社会の課題」を、専門家の視点から冷静に分析する。(本文・堀田周吾(東京都立大学法学部教授)) ※本記事は野田隼人・堀田周吾 著「事件・裁判報道の『深層』を読む技術」(現代人文社)より一部抜粋・構成しています。(連載第5回/全5回)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加