大分県別府市で2022年6月に大学生2人が死傷したひき逃げ事件から29日で4年を迎えた。この間、被害者の遺族らは、殺人容疑などで重要指名手配された八田與一容疑者(29)の情報収集を続けてきた。容疑者の行方が分からないなか、活動は長期にわたる。遺族は取材に「(八田容疑者は)すぐに捕まると思っていた。(活動は)仲間がいるからここまでこられた」と振り返った。 事件直後の22年7月、遺族とその友人らが事件の「早期解決を願う会」(願う会)を発足させた。ホームページを開設し、事件の概要や警察の公開情報、容疑者の写真を掲載するなどして情報提供を呼びかけてきた。 県警は当初、道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で捜査。一方、願う会は、時効がない殺人容疑などに切り替えて捜査するように求め、23年9月に八田容疑者を殺人容疑などで刑事告訴した。24年6月には署名約7万7500筆を提出。県警は25年6月に殺人容疑などで新たに逮捕状を取った。 このほかにも解決につながる情報提供者への懸賞金500万円を設けたり、事件が起きた6月29日に県警が全国で行うビラ配りに参加したりしてきた。今年は大分、東京、神奈川、大阪、福岡など11都道府県であり、メンバーらも参加するという。