W杯バブルで「1日160万円」高級コールガールが9000人集結。メガイベントの裏で膨らむ24兆円の闇

「大きなイベントがあれば、違法なセックスビジネスが潤う」というのはアメリカではよくある話だ。 アメリカ大統領選で共和党の候補者を決める党大会を取材した際、夜の街で風俗産業が稼ぎまくっていたのを目の当たりにしたことがある。4年に1度のイベントは4日間の日程で開かれ、各州から代表団ら約5万人が集まる。毎回、開催地に大きな経済効果をもたらすが、カネは欲望のはけ口にも流れ込んでいた。ワールドカップ(W杯)サッカーは期間が39日間、国内外からアメリカの開催都市に集まる人々の数は延べ1000万人と桁違いのビッグイベントで、「闇」の深さは他と比べものにならない規模だとみられている。 W杯開幕後の6月12〜16日、アメリカ北東部マサチューセッツ州とロードアイランド州で、売春と人身売買の大がかりなおとり捜査が実施された。アメリカ連邦捜査局(FBI)が州警察や地元警察などと共同で実施しているW杯治安対策の大がかりな取り締まり作戦「オペレーション・レッドカード」の一環だ。 マサチューセッツ州では21〜71歳の男7人、ロードアイランド州では26〜60歳の男6人の合計13人が逮捕された。容疑は未成年者との金銭を伴う性的行為や誘いかけ、強姦未遂などだ。ロードアイランド州で逮捕された60歳の男は性的行為のあっせん容疑だった。 ロードアイランド州で逮捕されたマサチューセッツ州在住の34歳の男は、15歳の少女を装ったおとり捜査官のメッセージに反応し、自らの下半身の写真などを何度も送り付けた。また、「きわどい写真」を送信するようショートメールで求めたという。落ち合う場所を決める際には「コカインとシナモンウィスキーを持って行く」とのメッセージを送り、コカインを示す「スノー」という隠語を使ってコカインを探しているところだとの趣旨のことも書き込んでいる。裁判所での容疑事実の認否の公判で検察側が明らかにしたが、未成年を対象にした売春のおぞましい実態がさらけ出された。 捜査当局は「大規模な国際スポーツイベントは開催地に多大な経済的、文化的利益をもたらす一方で、『人身売買』組織や、弱い立場にある人々を搾取しようとする者たちに絶好の機会を与えてしまう可能性がある」と指摘し、未成年を標的とした売春がW杯で助長されていることへの警戒感をにじませた。

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