国際犯罪組織「プリンスG」の幹部を再逮捕 在留カード不正使用容疑

カンボジアの企業集団で、詐欺などを行う国際犯罪組織として米当局の制裁対象となっている「プリンス・グループ」に属する男について、警視庁は5日、出入国管理法違反(在留カード提供など)の疑いで再逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。 男は中国出身でキプロス国籍のフー・シー容疑者(44)。プリンスの幹部の1人とみられるといい、活動実態の解明を進める。 捜査関係者によると、フー容疑者は4月17日ごろ、大阪市内のホテル内で他の容疑者の女に、自己名義の在留カードを提供。その後、5月28日、東京都中央区役所で印鑑登録の申請をする際、また別の容疑者が男がフー容疑者の在留カードを使い、代わって手続きをさせた疑いがあるという。 米財務省や米司法省の発表資料によると、プリンスに対しては、カンボジアを拠点に「コールセンター」でうその投資話を持ちかけるといった国際的なオンライン投資詐欺などを行ったとして、米当局が2025年10月、関係する個人・法人など146件を対象に制裁を科した。この対象には「陳小二」の名前があり、日本の警察当局はフー容疑者と同一人物とみている。 ■米国、プリンス関係法人らに制裁 プリンスの会長は、詐欺拠点があったと指摘されるカンボジアで現地当局に拘束され、出身国の中国に送還されていた。 行方が明らかになっていなかったフー容疑者は、今年4月に東京都中央区に転居したとする虚偽の住民異動届を提出したとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で6月14日に逮捕され、7月5日に処分保留になった。 フー容疑者の逮捕後の6月23日には、米財務省がプリンスに関係する個人・法人35件を追加制裁の対象とした。 また警視庁は、6月に同じ容疑で逮捕した中国籍の男女2人についても、出入国管理法違反容疑で再逮捕した。別の中国籍の男も同じ容疑で新たに逮捕した。 警視庁は、フー容疑者とプリンスグループとの関係や、フー容疑者が入国した経緯についても調べている。

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