「検察なめんなよ」特捜検事の取り調べの違法性問う裁判「プレサンス事件」初公判で元検事は起訴内容を否認 大阪地裁

大阪地検特捜部が捜査した業務上横領事件で、違法な取り調べを行ったとして特別公務員暴行陵虐罪に問われる特捜部の元検事の裁判が、10日大阪地裁で始まりました。 きょうの初公判の冒頭、被告人席に立った特捜部の元検事は、起訴内容について問われ、「今回私が行った言動は、陵辱・加虐に当たる行為ではなかった。特別公務員暴行陵虐罪については成立しないものと考えます。」と話し、起訴内容を否認しました。 事件では、プレサンスコーポレーションの元社長、山岸忍さんが、21億円の横領事件で大阪地検特捜部に逮捕・起訴されましたが、その後、当時の部下が取り調べで「検察なめんなよ」「あなたはプレサンスの評判を貶めた大罪人」などと迫られ、供述させられていたことが明らかになっています。 裁判は2021年、山岸さんの無罪が確定しました。 山岸さんは、取り調べの担当だった田渕大輔検事の捜査は違法だとして、田渕検事を刑事告発しましたが、大阪地検が不起訴としたため、大阪地裁に刑事裁判を開くよう請求(付審判請求)しました。 この請求を大阪地裁が退けたことから、山岸さんは決定を不服として抗告し、大阪高裁は2024年8月、「検事の威圧的な一連の言動は陵虐行為に当たる。捜査の運用の在り方は組織として検討されるべき」として、刑事裁判を開く決定を出しました。 検察官役の指定弁護士は裁判で、検察組織全体の問題にも踏み込む考えを示しています。6月に指定弁護士・山口昌之弁護士らは会見を行い、これまでにのべ数十人の警察や検察関係者などに事情聴取を行ったと明かし、「田渕検事の取り調べの背景には、特捜部の組織的な関与がある」と指摘し、公判で主張していきたいと話していました。

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