那覇市の専門学校で扉を壊した米海兵隊員 略式起訴から4日後にワイパー壊す

去年那覇市の専門学校で扉を壊した米海兵隊員が、略式起訴から4日後に路上に駐車していた車のワイパーを折り、器物損壊の疑いで現行犯逮捕されていたことが分かりました。 去年12月器物損壊の疑いで現行犯逮捕されたのはキャンプキンザー所属の米海兵隊の上等兵21歳です。警察によりますと、上等兵は去年12月29日午前4時20分頃、那覇市松山で路上に駐車していた乗用車のワイパーを折り曲げて壊した疑いがもたれています。 逮捕の4日前、上等兵は那覇市泊にある専門学校の扉を壊して建物内に侵入したとして建造物侵入と損壊の疑いで略式起訴されたばかりでした。 ワイパーを壊した事件のあと、検察による上等兵の勾留請求は裁判所に却下され、上等兵は処分保留で31日に釈放されています。 去年、米兵による性的暴行事件が県内で相次いで発覚したことを受け、米軍は 基地の外で兵士の行動を規制する「リバティー制度」を見直し「綱紀粛正を図る」と発表しました。 一方、警察によると米軍が制度を見直した去年10月1日から、統計が出ている11月末までに米軍関係者の刑法犯の摘発件数は17件。飲酒運転での摘発は8件となっています。 当初「良き隣人であることの重要性を強調するために行動基準を強化した」と説明していた米軍ですが、こうした事件や統計からは制度の実効性やその本気度を疑問視せざるを得ない状況となっています。

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