向精神薬8500錠を私的発注容疑 元勤務医「ストレス解消のため」

勤務先の介護医療院で、無断で向精神薬8500錠を発注して代金を支払わせ、損害を与えたとして、大阪府警は4日、無職の男(39)=和歌山市、医師法違反(医業停止中の医業)の罪などで起訴=を背任の疑いで再逮捕し、発表した。 「自分が服用する目的だった」と供述し、容疑を認めているという。 生活環境課によると、逮捕容疑は2024年5月~26年1月、常勤の内科医として勤務していた大阪府泉佐野市の介護医療院で、医薬品の発注をする際に、自らで使用するなどの目的で33回にわたり向精神薬計8500錠を発注して納品させ、代金計5万9674円を支払わせたというもの。 男は当時、介護医療院でただ一人の常勤医で、医薬品の発注を任されていた。 患者に処方する医薬品を発注する際に、自ら使用する向精神薬の注文も混ぜていたという。 8500錠はすべて「第3種向精神薬」で、医療機関での在庫管理をつける義務はないという。 一方、男はほかの医療機関で診断を受け、向精神薬を処方されていた。 自ら発注していたものと同じ種類とみられ、「ストレス解消のために飲んでいた」と話しているという。 府警は、処方を受けていたのにさらに多くの薬を発注していた理由について、詳しく調べる。 男は26年3月9日にこの介護医療院を退職。3月17日に介護医療院から「退職した医師が管理していた医薬品の紛失が明らかになった」と府警に相談があったという。 男は3月15日にこの介護医療院に忍び込み、電子カルテシステムに不正に接続したなどとして、建造物侵入と不正アクセス禁止法違反の疑いでも逮捕、起訴されている。(黒田陸離)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加