闇バイトに応募し、民家に押し入り住人にケガを負わせたとして、強盗致傷の罪に問われている坂井田翔太郎被告(31=逮捕時)、遠藤峻輝被告(22=同)、岡崎英史被告(27=同)の裁判員裁判が7月27日、東京地裁で開かれた。 この日は坂井田被告の被告人質問が行われ、口にした謝罪とは程遠い犯行動機が明らかになった。 黒色のロンT姿で入廷した坂井田被告は、黒色のTシャツ姿で首元からは「殺」という文字のタトゥーがのぞいていた。元力士とあって体重108キロの巨漢、周囲に鋭い視線を向ける姿は、かなり迫力がある。 「起訴状などによると坂井田被告は’24年9月、仲間と共謀して東京・練馬区の住宅に侵入し、住人で親子の男性2人に『金を出せ』と脅し、頭や腕に軽傷を負わせました。3人は千葉や横浜で起きた複数の事件にも関与しており、窃盗、強盗未遂などの罪でも起訴されています」(全国紙司法担当記者) 証人尋問には坂井田被告の母親が出廷。子どもの頃は、祖父母と両親、妹と弟、そして坂井田被告の7人家族で仲もよかったという。坂井田被告の性格について、 「人に騙されやすく、お人よしで協調性はないが、まじめで優しい。お年寄りの荷物を持ち、道案内をしている所を見ました」 と話した。その具体的なエピソードとして、 「やってもいないことを『お前のやったことにしろ』と言われ同級生の言いなりになっていた。お金を取ったり、階段から突き落としたりということがあったが、後から同級生が『翔太郎はやってないよ』と教えてくれた」 などと説明。勾留中、母親は坂井田被告から〈周りの人に迷惑をかけて申し訳ありませんでした〉といった趣旨の手紙を、ひと月に4〜5通のペースで受け取っていたという。 その一方で、母親は身元引受人を拒否している。理由について、 「こんな大それた事件を起こして保釈なんて……。反省の意味を込めて拒否しました」 と話している。検察は坂井田被告が’17年に高齢女性からキャッシュカードを受け取ろうとして逮捕され、執行猶予判決を受けたことを指摘。それに対して母親は、 「未遂であろうが申し訳なかったです。お人よしで騙されやすい性格なので騙されたんだと思います」 と背を丸め謝罪したが、息子を擁護することも忘れなかった。満席の傍聴人の目に晒され、申し訳なさそうに証言する、そんな母親の姿を坂井田被告は表情を変えることなく見つめていた。その心は何を思うのだろうか……。