水迫畜産(鹿児島県指宿市)による牛肉の不適正表示をめぐり、捜査を進めていた鹿児島県警は18日、元取締役の水迫政輝容疑者(55)=鹿児島市紫原1丁目=を食品表示法違反と詐欺の疑いで逮捕した。会社による自治体などへの説明と同様、調べに対して意図的な偽装は否定し、容疑を否認している。 水迫畜産の不適正表示は3月10日、農林水産省の発表で発覚した。2023年1月~24年1月、交雑種やホルスタインなども「黒毛和牛」とし、沖縄や宮崎県産の牛肉でも「鹿児島産」と表示。個体識別番号の表示もずさんだった。農水省は、正しい表示に対する意識の欠如や管理体制の不備を指摘し、不適正表示が確認された牛肉は延べ約27トンに及んだ。 問題は、ふるさと納税の返礼品が加工販売した商品に多く含まれていたことで複雑化した。今回の県警の逮捕容疑も、ふるさと納税の返礼品向けの牛肉について、23年9月8日、他県産の商品120パック、計約60キロに「鹿児島産」のラベルを貼って県内の別の会社に納品し、同年10月31日に偽装分の代金を含む現金約145万円をだまし取ったというものだった。