特殊詐欺の被害防止を目的とした演劇の鑑賞会が19日、三重県鳥羽市大明東町の大明東集会所であった。 県警は特殊詐欺の手口を分かりやすく伝えるため、鈴鹿市の劇団「青の会」に委託して実際の事件を基にした公演を年間70回ほど開催している。今回は地域の高齢者が交流する「大明東町いきいきサロン」が招いた。 ◇「気をつけやなあかんな」 この日の演目は「ニセ警察官詐欺」。偽の警察官と検察官が「マネーロンダリングの疑いであなたに逮捕状が出ている」などとオンライン通話で「逮捕状」を見せて信じ込ませ、「預金のシリアルナンバーを調べる必要がある」と言葉巧みにインターネットバンキングから1000万円を振り込ませた。女性は銀行からの連絡でようやく詐欺と気づき、慌てふためいた。鑑賞した高齢者らは「気をつけやなあかんな」などと気を引き締めていた。 県警によると、県内では今年、5月末までに342件の特殊詐欺被害があり、被害額は約20億2290万円とすでに昨年を上回っているという。鳥羽署生活安全課の上村直美巡査部長は「お金の話が出たら詐欺なので相手にせず、ブチッと電話を切ってください」などと呼び掛けた。【小澤由紀】