(CNN) 米連邦捜査局(FBI)などは20日、ニューヨーク州議会議事堂を爆破して州上院議員らを殺害する計画に関与したとして、35歳の女を逮捕したと発表した。 逮捕されたのは同州オルバニー在住のジェシカ・ボウイー容疑者。FBIオルバニー支部の発表によると、過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)に忠誠を誓っていたとされ、爆弾と信じた物資や不発の銃などをFBIのおとり捜査員から購入し、19日に逮捕された。 ボウイー容疑者は、外国テロ組織に指定されたISISに対する物的支援や物資の提供を試みた疑いがもたれている。 調べによると、ボウイー容疑者は少なくとも5回にわたって州議会議事堂の様子をうかがい、何十枚もの写真を撮っていたほか、攻撃を実行する目的で爆弾の製造に加担して、必要とされた材料を自ら購入していたとされる。 攻撃については「議事堂を可能な限り破壊して、会合中の上院議員らを殺害したい」と語っていたといい、ネット上では「米国人に対する憎しみと暴力のメッセージ」を拡散させていた。 ボウイー容疑者に関係するSNSのアカウントでは5月から7月にかけ、テロ支持を表明するメッセージが発信されていた。FBIのおとり捜査員は、7月中旬までにISIS関係者を装ってボウイー容疑者と接触した。 ボウイー容疑者は「攻撃を実行するための爆弾製造」についておとり捜査員に協力を依頼。フードデリバリーサービスのバッグに爆弾を入れる計画や、犯行後にシリアへ逃走する計画を打ち明けた。 1週間後の8月5日には、別の2人のおとり捜査員と車の中で会った。しかしこの様子が撮影され、会話の内容も録音されていたことは知らなかった。 この場でボウイー容疑者は「ニューヨーク州議会議事堂を爆破したいという意思を再確認」して「上院議員たちを確実に殺したい」と告白。「これだけのリスクを冒しておいて、殺すのが2、3人では意味がない」と付け加えたとされる。 同日午後、おとり捜査員らはボウイー容疑者をホームセンターまで車で送って200ドルを貸した。この店で容疑者は「釘が詰まった大型プラスチック容器」など、必要だと告げられた資材を購入した。 その後、同容疑者はおとり捜査員に対し、「作戦中に警官に追われたら撃ち返せるよう、威力があって簡単に隠せる拳銃と弾薬」を売ってくれる相手を探してほしいと伝えたという。 19日には車内で2人のおとり捜査員と会い、偽の銃1丁と弾薬、弾倉の対価として150ドルを支払った。 続いておとり捜査員は、ボウイー容疑者がホームセンターで買った材料で製造したとする偽の爆弾を見せ、容疑者は「爆弾製造者」への寄付として200ドルを渡したという。 連邦議会議事堂には最大200人がいることが分かったとボウイー容疑者は告げ、「少なくともその半分を排除したい」と語ったとされる。 自らについては「9・11(米同時多発テロ)の直後は星条旗を振る女の子だったけれど、今は倒壊したツインタワーのステッカーを貼るようになった」と打ち明けたという。 偽の銃と爆弾を手にしたボウイー容疑者は、車を降りたところでFBIに逮捕された。 FBIによると、ボウイー容疑者はいったん国外に逃亡した後、いずれ帰国して「大晦日(おおみそか)のタイムズスクエア」などを狙う計画だったといい、「ホワイトハウスと大統領を攻撃するために戻ってくる。でもまずは州議会議事堂を爆破する」と語っていたという。