偽造JCBギフト券 名張の買い取り店でも被害 「パーク」が「バーク」に誤表記

偽造されたJCBギフトカード約300枚を換金して現金をだまし取ったとして、津地検が23日までに、詐欺や偽造有価証券行使などの罪で、韓国籍で大阪市の無職梁本和伸(やなもとかずのぶ)こと林和伸(り・わしん)被告(40)を起訴していたことが捜査関係者への取材で分かった。名張市内のチケット買い取り店でも被害があり、偽造券の流通は県内外で確認されている。 起訴状などによると、林被告は4―5月、大阪市と京都府久御山町、兵庫県川西市にある買い取り店3店で、何者かから入手した5000円分の偽造JCBギフトカード計322枚を売却。約154万円をだまし取ったとされる。 また、林被告は6月1日ごろに自宅で覚醒剤を使用したとして、覚醒剤取締法違反(使用)の罪でも起訴されている。地検はいずれの認否も明らかにしていない。 捜査関係者によると、JCBの偽造券が名張市内のチケット買い取り店に持ち込まれたことをきっかけに県警が捜査していた。林被告は偽造券を知人から受け取っていたとみられる。 県警は7月までに、詐欺や偽造有価証券行使などの疑いで林被告を逮捕していたが、「今後の捜査を展開する上で支障がある」として公表していない。 ■ ■ 偽造されたJCBギフトカードが持ち込まれた名張市内の買い取り店では、偽造に気付かずに購入していた。購入した直後に偽造に気付いて警察に通報したため、客に偽造券を売ることはなかったという。 店でオーナーをしている男性(51)によると、林被告とみられる男は4月ごろに来店。5000円分のJCBギフトカードを200枚ほど買い取るよう申し込まれ、約92万円を支払って購入したという。 偽造券は実物と酷似していたが、裏面にある取扱店舗の一覧では「三井アウトレットパーク」が「三井アウトレットバーク」、「そごう」が「そでう」などと誤って表記されていた。 紙質も実物とは異なっていたものの、ギフトカードの扱いに慣れた店員でさえ実物と比べないと分からないほど似ていたため、偽造券を買い取ってしまったという。 男性によると、大阪府にある他の買い取り店などでも同様の被害が確認されているという。店ではJCBギフトカードを額面の九割以上の金額で買い取っていたが、買い取り金額を八割ほどに下げ、店員には入念な確認を求めている。 ■ ■ JCBギフトカードを発行するJCB(本社・東京都港区)は本紙の取材に「警察から偽造券が流通しているとの情報を受け、関係機関との協力体制を構築している」とコメント。 その上で「加盟店には偽造券発見時に警察への通報をお願いするなど、被害拡大防止の体制を整えている」と説明。偽造券の枚数や見つかった地域などについては「現在も警察による捜査が行われているため、回答は差し控える」としている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加