【08月25日 KOREA WAVE】韓国南部・済州島(チェジュド)で、警察が捜査の過程で「連絡が取れた」と偽って捜査を打ち切っていた行方不明の女性が24日、遺体で発見された。担当警察官によるずさんな虚偽処理が発覚した直後の発見となり、警察の初動や捜索体制に対する批判が高まっている。島内ではこの3日間に、この女性を含む行方不明者計4人の遺体が相次いで見つかった。 済州警察庁によると、24日午前10時46分ごろ、済州市翰林邑(ハンリムウプ)のヤシの木畑で、今年5月から行方不明になっていたチャン・ミランさん(37)とみられる遺体を捜索隊が発見した。所持品や着衣から本人と推定され、司法解剖などを通じて詳しい身元や死因を調べる方針。遺体の状況などから事件性は低いとみられている。 遺体が見つかった場所は、チャンさんが最後に目撃された宿泊先の防犯カメラ地点から徒歩でわずか5分(約400〜500メートル)の距離だった。警察がこれまで海岸部を中心に捜索していたこともあり、捜索範囲の選定など対応の妥当性を巡って疑問の声が上がっている。 この事件を巡っては、担当していた30代の警長(日本の巡査長に相当)が「所在を確認した」と虚偽の報告書を作成し、捜査を不正に終結させていたことが判明。警察は職務遺棄などの疑いでこの警長を緊急逮捕していた。その後、裁判所が逮捕の緊急性を認めず釈放されたものの、検察は改めて逮捕状を請求している。 警長は昨年3月以降、計298件の行方不明事案を処理しており、別の60代男性の捜索届でも同様に虚偽の終結処理をしていた疑いが浮上している。警察は担当した全事案の再調査を進めるとともに、成人の行方不明事案における捜査体制の見直しを急いでいる。 一方、済州島内では23日に海上で70代男性、24日午前に河川で別の男性の遺体がそれぞれ見つかるなど、3日間で不明者計4人が遺体で発見された。警察によると、チャンさんら2件を除き、他の死亡事案と今回の虚偽処理問題との関連性はないとみられている。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News