GACKTが主演を務める月9ドラマ「ブラックトリック~裁きを操る弁護人~」(毎週月曜夜9:00-9:54、フジテレビ系/FODほかにて配信)の第7話が8月31日に放送された。浦真鷲(GACKT)が逮捕されるという急展開の中、浦真鷲の計画にいつも巻き込まれている鯖山(戸塚純貴)に焦点が当てられる回となった。(以下、ネタバレを含みます) ■ウソを武器に敵を追い詰める痛快リーガルエンターテインメント 本作は、GACKT演じる“でっち上げの天才”である敏腕弁護士・浦真鷲直人(うらまわし・なおと)が、依頼人を救うためウソを武器に、手段を選ばず真実を暴いていく完全オリジナルストーリーの痛快リーガルエンターテインメント。 浦真鷲は敏腕弁護士として活躍する一方、優秀な一級建築士という顔も併せ持つ。依頼人である弱者を救うためなら、建築事務所チームのメンバーを巧みに動かし、緻密な罠で敵を追い詰める。“ウソ”で作り上げられた“証拠”は、すべて彼が仕掛けた“ブラックトリック”の一部に過ぎない。悪を持って正義を勝ち取る、新たなダークヒーローの物語となる。 キャストはほかに、業界大手の「コルディア法律事務所」で働くエリート弁護士の麻生縁(あそう・ゆかり)を志田未来、浦真鷲が一級建築士として所属する「はかり建築設計事務所」でアシスタントを務める土生洸太(はぶ・こうた)を神尾楓珠、「はかり建築設計事務所」の一級建築士・鯖山周平(さばやま・しゅうへい)を戸塚、「はかり建築設計事務所」の所長・呉田利静(くれた・りせい)を竹財輝之助)、「コルディア法律事務所」の代表・森木銀次(もりき・ぎんじ)を生瀬勝久、大物政治家の古瀬義親(ふるせ・よしちか)を北村一輝が務める。 ■逮捕された浦真鷲は縁に「余計なことはするな」と言う 浦真鷲が週刊誌編集長の須永(青柳翔)を脅迫した容疑で逮捕され、鯖山は動揺。これまで何度も危ない橋を渡っても大丈夫だったのは、浦真鷲の先の先まで読んだプランが完璧だったから。だが、その本人が逮捕され、自分たちも捕まるかもと不安になったのだ。視聴者としてもこれまで浦真鷲の“完璧なプラン”が痛快で、見応えがあった。そこに期待しつつも、今回は逮捕までされてしまい、果たしてどうなのか、ドキドキ感が募った。 弁護士の業務停止処分を受けている浦真鷲のお目付け役となっている縁だが、目の前で浦真鷲が逮捕されたことに驚き、すぐさま接見に向かった。浦真鷲は逮捕された理由を「警告」だと言う。縁は、浦真鷲の妹である白元美志(映美くらら)のえん罪と、それに古瀬が関係しているのかと思い至るが、ひとまず「不当逮捕として早急に釈放されるよう進める」と告げた。しかし、浦真鷲は「余計なことはするな」とくぎを刺すのだった。 一方、鯖山はかつて働いていた建設会社の同僚・江藤(入江甚儀)と近況を語り合ううち、難航している有名フレンチシェフ・梶原(筒井道隆)の新店舗設計を手伝ってもらえないかと相談された。運命とはこういうものなのか、梶原は古瀬からエキスポの食に関するプロデュースを任された人物だった。 ■浦真鷲の助言で「ウソの設計図」を描く鯖山 鯖山は、浦真鷲に接見し、梶原の新店舗の仕事のため、浦真鷲の部屋を使わせてほしいと頼みつつ、「もう会うことはない」と決別宣言も飛び出した。ところが、相変わらず設計案が受け入れられず、助言を求めて再び会いに行った。 鯖山が持参した建築模型を、梶原自らオーダーしたものではないと即座に見抜いた浦真鷲。実際、梶原のもとでスーシェフを長年務める樋口(笠原秀幸)が、ふだんのメニュー考案も新店舗のデザインも任されており、最後に梶原のゴーサインが出るというスタイルだった。しかし、鯖山も完璧だと思った新店舗のデザインに関してはなぜか了承を得られなかったのだ。 そこで浦真鷲は、スペインの建築家・ガウディと助手のべレンゲルの話を持ち出した。30年間、ガウディの構想を図面に起こし、現場をまとめ、建築を現実のものとしたのはべレンゲルだが、名声はガウディだけのもの。果たしてべレンゲルは、何を思っていたのか…というのだ。 「お前にも描けるはずだ。ウソの設計図が」。土生や呉田らに助けてもらい、にせのヘッドハンティング話で鯖山は樋口のくすぶった思いをあぶり出した。その報告を受けた浦真鷲は、あるときから梶原の店の味が変わったと気付き、梶原に“べレンゲル”のような存在がいると思っていたと話した。 ただ、浦真鷲はもう一つある“ウソ”を鯖山に暴かせた。それは、そもそも梶原がなぜ樋口に任せることにしたのかということ。梶原は感染症の後遺症で1年前から味覚障害を患っていたのだった。 スポンサーの手前、今の店をたたむ決意ができなかったばかりか、新店舗の話まで出てしまった。樋口の腕は認めており、新店舗を樋口に任せるつもりだったが、そうすると現在の店舗が立ち行かなくなる。だから、新店舗の設計を受け入れなかったのだ。 鯖山の設計図を見て、「ウソをつき続けてまで名誉にしがみつかなくてもいいと思った」という梶原は、引退を決意。今の店を樋口にすべて託し、エキスポの件も辞退した。 梶原に衝撃を与えた鯖山の建築士としての能力。それがあってこそでもあったが、やはり浦真鷲の博識と先見性も見事だった。そんな浦真鷲の「ウソの設計図」に助けられたことがある、土生たち「はかり建築設計事務所」のメンバーたち。危険なことも多かったが、彼らとの仕事と絆、そして浦真鷲を見直す機会にもなり、鯖山は元の会社に戻る誘いを断った。 SNSには「鯖山回よかった」「なんとなくいつも頼りない鯖山が開花した鯖山回だったな」「鯖山さん活躍回でおもしろかった」「みんなに助けを求めることができる鯖山さん偉かったよ」「このドラマで仲間の絆みたいな話をやるとは。熱い~」といった反響が寄せられた。 ■古瀬が暗躍する中、浦真鷲の狙いとは… そんな中、「余計なことはするな」と言われてだまったままのタイプではない縁も動いていた。須永に知恵を授けたのが、以前知り合った韓国人の青年ドンヒョク(セヨン)と分かった。 第5話で描かれたマンション立ち退きの事案でも、その後にドンヒョクがその土地を手に入れていた。呼び出したドンヒョクに言及すると、縁のことを「馬鹿正直」と称したうえで、「私が誰であろうとあなたには関係ないことです」と言って去った。 それでドンヒョクを「やっぱり敵だったか」と認識した浦真鷲。逮捕されたのは、誰が敵なのか、古瀬がどう動くかを見極めるためだったのだ。 古瀬は、また浦真鷲と因縁の展開になり、秘書を通じて浦真鷲をけん制する新たな動きをした。「浦真鷲先生にはもっと先の狙いがある。そろそろ教えてくれてもいいんじゃないですか?」と訴えた縁に、浦真鷲は答えなかったが、いよいよ核心に迫る展開となっている。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部