千葉豪雨の被災者に茂原市の委託業者と偽って修繕費をだまし取ろうとしたとして、茂原署は1日、詐欺未遂の疑いで男3人を逮捕したと発表した。リフォーム業者を名乗って浸水被害に遭った住宅に訪問し、必要のない分電盤交換や床工事を提案し、代金320万円を要求したとみられる。千葉豪雨に乗じた詐欺事件での逮捕発表は初めて。 逮捕されたのは自称千葉市花見川区の自営業の男(23)と自称同市美浜区、職業不詳の男(22)、住所不詳、自称営業の男(22)の3人。 逮捕容疑は共謀し8月30、31日、茂原市の無職男性(67)方に点検作業を装って訪問し、分電盤の異常や床板の損傷があるとうそを伝え、工事費用として現金320万円を要求し、受け取ろうとした疑い。 同署によると、30日に男1人が男性方を訪れ、「茂原市役所から依頼されて床下浸水の被害に遭った家を回っている」と説明し、翌31日の点検を約束。同日午前9時半ごろ、3人で再訪し「台所の電気線が焦げている。分電盤に異常があるので交換が必要」「床板がぶよぶよになっているので、工事をした方が良い」などとうそを伝えたとみられる。 男性は同日午後に現金を支払うとして、男3人を帰すと、市役所に事実関係を確認。男らの説明がうそだと判明し、同署に通報。金を受け取ろうと戻ってきた自営業の容疑者と職業不詳の容疑者を警戒中の署員が現行犯逮捕した。送迎役だった自称営業の容疑者は一時逃走したが1日に逮捕された。 同署によると、3人は容疑について黙秘している。同署管内では千葉豪雨の発生以降、分電盤の点検を装う詐欺事案が他に1件確認されている。(本紙・千葉日報オンラインでは容疑者実名) (渡辺翔太)