【09月08日 KOREA WAVE】韓国で、離婚訴訟中の30代の妻を5歳の娘が見ている前で殺害したとして、公務員の夫が殺人と児童福祉法違反の疑いで拘束された。遺族は、結婚当初から家庭内暴力が続いていたと主張し、離婚訴訟の過程で被害女性の居住先が夫に知られた経緯を問題視している。 JTBCが3日に報じたところによると、遺族は、被害女性が妊娠中にも夫から暴力を受けたほか、唾を吐きかけられて床をなめるよう強要されたり、子どもを投げられたりしたことがあったと主張した。 被害女性は、自身と子どもを守るため、普段から車載カメラやカーナビの記録を削除するなど、居場所を知られないよう注意していたという。しかし、離婚訴訟を進める過程で住所が知られ、夫が被害女性の滞在していた親族宅まで訪ねてきた。 遺族は、離婚訴訟を初めて経験する中で住所を非公開にする手続きを知ることが難しく、十分な案内も受けられなかったと訴えている。被害女性は住所が知られたことに気付き、恐怖を感じて家族に連絡していたという。 事件前夜にも被害女性は家族とカカオトークでやり取りし、娘の日常について話していた。遺族は「自分と子どもを守るためにできることはすべてしていた」としている。 事件時に5歳の娘が犯行を目撃したとされることから、遺族は子どもへの影響も懸念している。家族は娘に「母親は病院にいる」と説明しているが、娘も深刻な状況を感じ取っているようだという。 被害女性の弟は「さまざまな措置のうち一つでもうまく機能していれば、事件は起きなかったのではないかと思う」と話した。遺族は、加害者が軽い刑で社会復帰した場合の子どもの安全を懸念し、厳罰と再発防止を求めている。 夫は1日午前7時17分ごろ、京畿道広州市の集合住宅の屋外階段で、出勤途中だった妻を刃物で刺して殺害した疑いが持たれている。事件後に逃走し、水原市長安区の自宅近くにある宿泊施設で自殺を図った後、約4時間20分後に警察に緊急逮捕された。 夫は警察の調べに対し、8月11日に離婚訴状を受け取り、慰謝料や財産分与、親権、養育費などで不利な結果になると考え、恨みを抱いたという趣旨の供述をしているとされる。 水原地裁城南支部は3日、「逃亡の恐れがある」として夫の拘束令状を発付した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News