「スタンド・バイ・ミー」ロブ・ライナー監督、死後にエミー賞

「スタンド・バイ・ミー」「恋人たちの予感」のロブ・ライナー監督が、亡くなってから9カ月を経て、エミー賞を受賞した。ゲスト出演や技術部門を対象とするクリエイティブ・アーツ・エミー賞において、ドラマ「一流シェフのファミリーレストラン」での演技がコメディ部門のゲスト男優賞に選ばれた。 ライナー監督は昨年12月14日、ロサンゼルスの自宅で、妻のミシェル・シンガーさんとともに死亡しているのが見つかった。78歳だった。2人には刺し傷があり、ロサンゼルス市警は翌日、息子のニック・ライナーを殺人の疑いで逮捕したと発表している。息子は計画的な殺人にあたるとして起訴され、無罪を主張している。 「一流シェフのファミリーレストラン」は、兄の死をきっかけにシカゴの実家のサンドイッチ店を継いだ若手シェフを描く人気ドラマだ。ライナー監督はシーズン4の3話に、店に助言するコンサルタントのアルバート役で出演していた。 監督としての代表作は、1980年代から90年代に集中している。スティーブン・キング原作の「スタンド・バイ・ミー」に続き、ロマンティック・コメディの「恋人たちの予感」、キャシー・ベイツがアカデミー賞主演女優賞を受けたサスペンス「ミザリー」を当てた。トム・クルーズとジャック・ニコルソンが法廷で対決する「ア・フュー・グッドメン」ではアカデミー作品賞の候補になり、2007年には余命を告げられた2人の男の旅を描く「最高の人生の見つけ方」も手がけている。 ライナー監督は、映画監督になるまえは俳優だった。1971年から9年続いたホームコメディ「オール・イン・ザ・ファミリー」で主人公の娘婿を演じ、人種差別や女性解放運動など、当時のテレビが避けてきた題材を正面から扱う作品の中心にいた。この役で1974年と1978年にエミー賞を受けており、今回は48年ぶりの受賞になった。 この48年という間隔は、演技部門でエミー史上最も長い。それまでの記録を持っていたのは、コメディ界の重鎮として知られた父のカール・ライナーで、1995年に37年ぶりの受賞を果たしていた。息子が父の記録を塗り替えたことになる。 代理でトロフィーを受け取ったウェンディ・マクレンドン=コービーは、会場に向けてこう述べた。 「ここは立ってお迎えするのがふさわしいと思います。ロブが今夜この場にいられたら、と私たちみんなが思っています」 「一流シェフのファミリーレストラン」は、ディズニープラスで独占配信されている。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加