元全日本王者・木村蓮太朗、体重超過からの復帰戦で初回KO勝利「今年はタイトルを取りたい」【ボクシング】

ボクシングの59・5キロ契約8回戦が14日、東京・後楽園ホールで行われ、アマチュアで全日本選手権を制した木村蓮太朗(27)=駿河男児=が竹本雄利(28)=クラトキ=に1回2分KOで勝利した。木村は昨年5月の58キロ契約8回戦の前日計量で1・5キロ体重超過して日本ボクシングコミッション(JBC)から半年の資格停止処分を科された選手。この日は復帰戦となったが、試合開始から正確なジャブでリングを支配。中盤に左ボディーストレートを効かせると、最後は痛烈な左ボディーで竹本をもん絶させ圧勝した。 「3、4回に左と右、どちらかのボディーで倒そうかと思っていたんですが、初回からプレッシャーを感じているのが分かったので、早めに効かせようと思いました」 鳴り物入りでプロデビューしたが、早々に左拳を骨折。その影響で得意の左が出せなくなり2022年の前田稔輝(グリーンツダ)との全勝対決でプロ初黒星を喫した。その後に酒に酔って頭突きをしたとして現行犯逮捕(不起訴処分)され、さらには体重超過とトラブルを相次いで起こした。体重超過後には進退も考えたという。 「プロとして失格と思ってしまうことをする中で、それでも(前島)会長、スポンサー、友達、こんな状況でも応援してくれている人がいた。ここまで来たらやるかやらないかどちらかしかないと思いました」と、木村は振り返った。 現在は長く不安があった左拳も完治したという。「もう自信しかないです。今年はタイトルを取りたい。日本、東洋太平洋、WBOアジアパシフィック、どの王者でもいい。指名してもらったら絶対に取れます」。遠回りも経験した27歳は復帰戦での初回KO勝ちから一気にキャリアを加速させていくつもりだ。

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