子どもが劣悪な環境で「野生化」 容疑者に裁判を受ける能力なし

マッカーサー、オハイオ州、9月11日 (AP) ー 米中西部オハイオ州南部郊外の自宅で、不衛生な環境の下で生活していた孫16人が発見された事件で9日、被告の73歳の男には裁判を受ける精神的能力がないと判定された。 ビントン郡の裁判官は、ゲイリー・サイダーズ・シニア被告に関する鑑定報告書の結果を受理した。ビントン郡ウィリアム・アーチャー検事は、報告結果に異議を唱えなかった。 サイダーズ被告は車椅子で出廷。被告の弁護人は公判後、サイダーズ被告の精神健康状態は長年にわたり悪化しており、「回復不能」であると述べた。 同弁護人は「現時点で被告に訴訟能力がないと判断されたのは、われわれにとっても驚きではない。被告は何が起きているのかを十分に理解・認識できていない」と語った。 サイダーズ被告は、コロンバスから南に129キロ離れたハムデンにある住宅から6月30日に救出された子どもらに関連し、児童虐待(危険にさらした罪)16件で起訴されていた。 サイダーズ被告の妻クリスティーナ・サイダーズ被告、息子のゲイリー・サイダーズ・ジュニア被告、そして子どもらの母親である義理の娘エリザベス・サイダーズ被告は、無罪を主張している。 捜査当局によると、子らは劣悪な環境下で住宅内の狭い部屋にほぼ閉じ込められていた。学校には通っておらず、一家は過去20年間にわたり転々と移動しており、近隣住民らも子どもらの姿を見たことがなかったと話している。 発見当時、子どもらの年齢は1歳半から18歳に及び、一部は「野生化」して言葉を話せない状態だったと説明された。当局によると、健康状態はさまざまであったという。 裁判記録によると、最年長の子は2008年5月に生まれた。これは、当時18歳だったゲイリー・サイダーズ・ジュニア被告と当時15歳だったエリザベス被告が、彼女の両親の同意を得てウエストバージニア州へ渡り、メイソン郡裁判所で結婚した2カ月後のことだった。記録によると、彼女はそれ以降のほとんどの年で妊娠していたという。 (日本語翻訳・編集 アフロ)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加