警察は、青森県内に住む70代女性が、新宿警察署の刑事を名乗る男に現金約600万円をだまし取られる特殊詐欺被害にあったと発表しました。 ■自宅の固定電話に「あなたが発送した荷物が不審物件…」 三沢警察署によりますと、今年8月18日、県内に住む70代女性の自宅固定電話に、実在する宅配会社の社員を名乗る男から電話があり 「あなたが発送した荷物が不審物件として取り扱われている」 「荷物は新宿警察署に届いているので警察から電話があると思う」 と言われました。 ■警察名乗る男から「あなたの金銭の流れを調べなければならない」 その後、新宿警察署刑事第二課の森川直也を名乗る男から電話があり 「警察で逮捕した男に資金洗浄の容疑がかかっており、あなたの口座にお金を振り込んだと言っている」 「あなたの金銭の流れを調べなければならない」 などと言われた後、LINEメッセージで「機能保持誓約書」「資産凍結捜査差押許可状」なる書類の画像を見せられた上、LINEのビデオ通話で警察手帳のようなものを見せられました。 ■「「容疑を晴らすため、口座にあるお金を優先審査」と言われ約600万円振り込む さらに検事を名乗る男とLINEメッセージや音声通話でやりとりし、「監査口座移行手続き決定通知書」なる書類の画像を見せられた上 「容疑を晴らすため、口座にあるお金を優先審査をする」 「指定した口座にお金を振り込んで下さい」 などと言われたことから、8月22日〜9月8日までの間、12回、県内のショッピングセンターのATMを利用し、指定された大手金融機関の個人名義口座に現金合計597万3000円を振り込みました。 その後、金融機関からの情報提供により警察官が女性に接触した結果、詐欺被害に気が付いたということです。 警察官がSNSやビデオ通話を使用した事情聴取や逮捕状、警察手帳を提示したり、現金の振込、金品等を要求したりすることは絶対にないとして、急に電話があった後、現金を要求された際は家族や知人、最寄りの警察署に相談して絶対に1人で対応しないよう呼びかけています。