最後に得点を決めたのは、この試合で最も苦しめられた石川だった。 五輪切符を勝ち取り、選手全員が笑顔で喜びを分かち合った。 夏のネーションズリーグ(NL)で対戦した時に不在だったイランの大型オポジットが復帰。壁として立ちはだかり、石川の強打は、ことごとくブロックされた。 頼れる主将が封じられても、動じなかった。セッターの深津は「日本が強い時は、誰がどこから打ってくるか分からない時」と語る。この日は西田が鋭いスパイクを何度も突き刺し、攻撃を支えた。深津もうまくトスを散らし、要所でミドルブロッカーを使い、相手に的を絞らせなかった。 課題だったサーブの質はチーム全体で向上した。特に高橋藍は顕著で、今大会は全ての試合でサービスエースを決めた。 今季は、代表選手から逮捕者が出るなど想定外の事態から始まった。NLは1次リーグ全勝も4位に終わった悔しさも味わった。あらゆる苦難を乗り越え、最も大事な試合で最高の結果をつかんだ。