和歌山県議3人の自動失職に伴う和歌山県議補選和歌山市選挙区(改選数3)は13日投開票され、国民民主新人の元衆院議員、林佑美氏(45)、自民新人の県看護連盟副会長、金沢耀司氏(28)、無所属元職の元和歌山市長、旅田卓宗氏(81)の当選が決まった。旅田氏は8月の和歌山市長選に立候補し敗れていたが、県議として40年ぶりの返り咲きを果たした。和歌山県選管によると、これほど長いブランクを置いて県議に当選するのは極めて異例。当日有権者数は29万3594人、投票率は24・86%だった。 ◇勾留中の身ながら市議選で当選の過去も 旅田氏は和歌山県警巡査を経て1971年に和歌山市議に、74年には和歌山県議に初当選した。県議3期目の86年に和歌山市長選に立候補し、6選を目指した現職を破って41歳で初当選した。県議となるのはこの年以来となる。 型破りな言動で知られた旅田氏は、選挙になると勝負強さをたびたび発揮してきた。94年の和歌山市長選では現職として3選を目指し立候補する一方、翌年に予定されていた和歌山県知事選にも立候補すると表明。大差で3回目の当選を果たした後、任期半ばで辞職して95年の知事選にも出馬した。その知事選では敗れたが、99年の市長選で4選を果たした。 2002年には公約としていた大学構想が市議会で否決され市長を辞職。出直し市長選に敗れた後、03年1月に市の文化施設用地を巡る贈収賄事件で収賄容疑で逮捕された。旅田氏は起訴されたが、勾留中の身ながらその年の4月の市議選に立候補し、トップ当選した。 同年8月には愛人が一部を所有していた市内の料亭を、不当に高い賃料で市が借りる長期契約を結ぶなどして市に損害を与えたとして背任罪でも起訴された。10年に収賄と背任の罪で懲役4年の実刑判決が確定し、服役。23年に公民権が回復し、今年8月の市長選に立候補したが、1万4039票で落選。続いて県議補選にも立候補していた。【礒野健一、藤木俊治】