【バレー】石川だ!藍だ!日本男子がアジア選手権V2 団体球技第1号で28年ロス五輪切符獲得

◇バレーボール男子 アジア選手権(2026年9月13日 北九州市立総合体育館) バレーボール男子のアジア選手権決勝が行われ、世界ランキング6位の日本は同18位のイランを3―0のストレートで撃破した。大会2連覇を飾り、28年ロサンゼルス五輪出場権を獲得した。石川祐希主将(30)が要所の得点でけん引し、西田有志(26)がチーム最多の18得点。最短ルートで出場権を獲得し、金メダルを獲得した72年ミュンヘン大会以来となるメダル獲得へ、約2年の強化期間も確保した。日本勢の団体球技ではロス切符第1号となった。 最短ルートでロスへの扉をこじ開けたのは、やはり石川だった。第3セット、マッチポイントでスパイクを沈め、難敵イランを振り切り、連覇を決めた。右拳を握ってガッツポーズを見せ、歓喜の輪に飛び込んだ。「ここで出場権を獲得するために今季やってきた。それが形になってうれしい」。冷静沈着な主将は、安堵(あんど)の表情を見せた。 厳しいマークを受け、何度もブロックにはじき返された。第1セットから西田や高橋が得点を重ねる展開。「チームメートが本当に頼りになった。僕はスパイクに関しては今日は頼りなかった」と頭を下げたが、要所で決めた。今大会初のジュースまでもつれた第2セット25―24の場面ではサービスエースを突き刺し、連取に成功。この日は8得点も存在感は際立った。 前代未聞のスタートだった。本格始動を告げる5月28日の会見日に代表メンバーだった佐藤駿一郎が大麻所持で逮捕された。チーム全体に動揺が走った。全員が荷物検査、尿検査を余儀なくされるなど活動に集中することが難しかった。「いろいろあった」と振り返るが、目標だけはぶれなかった。 ネーションズリーグは破竹の13連勝ながらメダル獲得はならず。自身は首痛で全体練習から離れた時期もありチームに迷惑をかけている自覚もあった。それでも「アジア選手権で優勝して出場権を獲得する。ここが一番だ」と口酸っぱく言い続け「誰が出ても強い日本を証明できるフェーズになってきた」と過程を振り返った。 もちろん、アジア連覇も通過点に過ぎない。金メダルを獲得した72年ミュンヘン大会以来の表彰台を狙いながら8強で散った涙のパリ五輪から2年。「僕たちのゴールはここではない。ロス五輪でメダルを獲ること」。ロスへの道が開かれ、新たな挑戦が始まる。 ≪藍MVP≫若きエースの高橋が、大会MVPに輝いた。この日はチーム最多3本のサービスエースを決め、分厚い壁をこじ開けるスパイクも連発。6試合で全体トップのエース22本を量産した。「最高でーす!」と絶叫し「目標を達成できてうれしい」と喜んだ。2年後のロス五輪に向けては「良い準備ができる。メダル獲得しか見ていない」と力強く語った。最多18得点の西田は「オポジットなので点数を取ってナンボ」と胸を張った。 ≪開催前々年の五輪切符は5度目≫日本が本大会の前々年と、それより前に五輪出場を決めるのは5度目となる。72年ミュンヘン五輪では70年9~10月の世界選手権で3位に入り、今回同様に約2年前に出場を決めた。同五輪で金メダルに輝き、76年モントリオール五輪は前回優勝枠で出場。64、21年東京五輪は開催国枠で出場。別大会(予選)を経た上で2年前に出場権を獲得するのは2度目となった。

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