シルバーウィーク周辺で上映中の注目映画まとめ「オデュッセイア」「ルックバック」「さとこはいつも」など

本日9月18日から始まる今年のシルバーウィーク。24日、25日に休暇を取る方は、27日までの最大9連休となります。この休暇中に映画館で映画を楽しむ方も多いのでは。本記事では、シルバーウィーク周辺で観られる注目作12作品を一挙に紹介します。 ■9月11日公開 「オデュッセイア」(公開中) 【作品概要・あらすじ】 西洋文学の原点とされる古代ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」を、クリストファー・ノーラン監督が映画化した超大作。ノーランが20年越しの念願として、長編映画として史上初となる全編IMAXフィルムカメラでの撮影を敢行。米レビューサイトRotten Tomatoesでは批評家96%・観客97%という驚異的な高評価を獲得し、映画館の出口調査「シネマスコア」では「オッペンハイマー」「ダークナイト」と並びAという最高評価を得ている。 トロイア戦争を終えたイタケの王オデュッセウスは、妻と息子が待つ故郷への帰還を目指す。しかし神々の怒りを買った彼の前には、一つ目の巨人や魔女、荒れ狂う海の怪物といった幾多の試練が立ちはだかる。一方、王の不在が続く故郷では、王妃ペネロペに求婚者アンティノオスの影が忍び寄り、まだ見ぬ父を思う息子テレマコスも窮地に追い込まれていた。愛する家族のもとへ帰り着くため、オデュッセウスは過酷な運命に立ち向かっていく。 出演は、マット・デイモン、アン・ハサウェイ、トム・ホランド、ロバート・パティンソン、ゼンデイヤ、ルピタ・ニョンゴ、シャーリーズ・セロンら豪華キャスト。 「ルックバック」(公開中) 【作品概要・あらすじ】 漫画家・藤本タツキが2021年に発表し、劇場アニメ版も大きな話題を集めた同名漫画を、「万引き家族」の是枝裕和が監督・脚本・編集を手がけて実写映画化。先日開催された第83回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品され、上映終了後、12分超のスタンディングオベーションが発生する称賛を受けた。 小学4年生の藤野は、学年新聞に4コマ漫画を連載し、クラスメイトたちから絶賛されていた。しかしある日、学年新聞に掲載された不登校の同級生・京本の漫画を見て、その圧倒的な画力に打ちのめされる。それ以来、藤野は絵がうまくなりたい一心で漫画を描き続けるが、京本との差は埋まらず、一度は漫画を描くことを諦めてしまう。しかし卒業式の日、京本の家に卒業証書を届けに行った藤野は、京本が自分の漫画のファンだったことを知る。漫画へのひたむきな思いで結ばれた藤野と京本は一緒に漫画を描くようになり、かけがえのない時間を積み重ねていくが、そんなふたりの日常を大きく揺るがす出来事が起こる。 出口夏希が藤野役、蒔田彩珠が京本役で主演を務め、菅田将暉、宮藤官九郎、野呂佳代らが共演。 「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」(公開中) 【作品概要・あらすじ】 「野火」の塚本晋也が監督・脚本を手がけ、ベトナム戦争に従軍したアレン・ネルソンが自らの戦争体験と帰還後の葛藤をつづったノンフィクション書籍を原作に、“戦争加害者の傷”というテーマに取り組んだドラマ。第83回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に出品され、熱狂的な拍手で迎えられた。 ニューヨークの貧しい家庭に生まれたアフリカ系アメリカ人のアレン・ネルソンは、貧困や差別から抜け出すため18歳で海兵隊に入隊する。沖縄のキャンプ・ハンセンを経て、1966年にベトナム戦争の最前線へ送られた彼は、苛烈な戦場でただ人を殺すことを強いられ、命を奪う経験を重ねるうちに心の感覚を失っていく。やがて23歳で帰国した彼を待っていたのは、戦場の記憶に縛られる日々だった。大きな音や暗闇に怯え、家族との関係も崩壊しホームレスとなった彼は、絶望の淵へと追い込まれていく。退役軍人病院でカウンセリングを行うダニエルズ医師はそんな彼に真正面から向き合い、救い出そうとする。 ブロードウェイミュージカル「RENT」のロドニー・ヒックスが主人公のネルソンを演じ、「シャイン」「英国王のスピーチ」の名優ジェフリー・ラッシュが精神科医ダニエルズ役で共演。リリー・フランキーがアレンの活動をサポートする日本人・黒井役で出演し、全編英語での演技に挑んだ。 ■9月18日公開 「八つ墓村」(公開中) 【作品概要・あらすじ】 ミステリー界の巨匠・横溝正史の代表作のひとつで、過去にも数多く映像化された「八つ墓村」を、「呪怨」シリーズの清水崇監督が新たに映画化。 就職の内定も得られず、彼女もいない大学生の井川辰弥のもとに母の訃報が舞い込む。辰弥は探偵・金田一耕助に誘われ、岡山県の山奥に潜む、亡き母のルーツである「八つ墓村」を訪れる。名家・田治見家の莫大な遺産の相続人である辰弥の来訪に合わせたかのように、村では不可解な連続殺人事件が発生する。辰弥は亡き母のルーツをたどる中、金田一とともに連続事件に巻き込まれてゆく。 歌舞伎役者の尾上松也が金田一を演じるほか、辰弥役を奥智哉、未亡人・森美也子役を堀田真由、双子の大叔母役を高島礼子、田治見家の先代とその長男役を滝藤賢一がそれぞれ演じる。なお、既に映画を観た横溝の次女や孫が、本作を絶賛している。 「さとこはいつも」(公開中) 【作品概要・あらすじ】 長編映画デビュー20周年を迎えた沖田修一監督が、年齢も育った環境も異なる3人の「さとこ」という女性の人生が交差していく様子をオリジナルストーリーで描いた人間ドラマ。 15歳の中井聡子(姫野花春)は鼻炎持ちの中学3年生で、学校ではソフト部に所属し、同じ耳鼻科に通う同級生に恋をしている。国語教師から文章を書くよう勧められた彼女は自分の初恋物語に着手するが、初恋相手に対する妄想が暴走してしまう。姪と韓国カルチャーを愛する35歳の西田沙都子(有村架純)は、映画配給会社の宣伝部で働いている。6年目になる不倫が倦怠期を迎えている彼女は、自分の人生を振り返りながら不倫の日々についてつづっていく。55歳の飯島里子(石田ひかり)は子育てがひと段落し、ようやく自分の時間を持てるようになった。かつて作家になる夢を抱いていたことを思い出した彼女は、自分の初恋の物語をノートに書きはじめる。まったく違う人生を歩む3人の「さとこ」たちだったが、それぞれ自分の人生を小説としてつづるうちに、他人だったはずの3人の物語は少しずつ交差していく。 映画.comのユーザーレビューでは、☆4つの平均評価を得ている。(9月10日時点) 「踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!」(公開中) 【作品概要・あらすじ】 織田裕二が湾岸署の刑事・青島俊作を演じ、社会現象を巻き起こした人気シリーズ「踊る大捜査線」の劇場版最新作。青島を主人公とする物語としては約14年ぶりの新作で、主演の織田をはじめ、監督の本広克行、脚本の君塚良一、プロデューサーの亀山千広らオリジナルのキャスト&スタッフが再結集。タイトルの「N.E.W.」は「NEXT. EVOLUTION. WORLD.」の略で、本作から青島俊作の新たな物語が始動する。 世界屈指の巨大都市・東京。ある日、通称「225事案」と呼ばれる誘拐事件が発生する。犯人は身代金の運び屋として、警視庁刑事部捜査第一課に着任した青島を指名。要求に間に合わなければ街を爆破すると告げる。さらに、3Dプリンター拳銃による連続殺人や、盗まれた毒性ウイルスを街にばらまくという脅迫も発生。一方、捜査の優先順位をAIが判断し、逮捕状の請求すらAIにゆだねる警察組織の変貌も明らかになるが、青島は変わらぬ信念を胸に東京を駆け抜ける。 キャストには趣里、白洲迅、増田貴久ら新たな顔ぶれが参加するほか、ユースケ・サンタマリア、真矢ミキ、水野美紀、甲本雅裕、寺島進、伊藤淳史、斉藤暁、小野武彦、北村総一朗ら歴代のメンバーも顔をそろえる。 先日行われた完成報告イベントでは、織田が「内容を知っている自分が、正直涙腺がウルって……。自分の作品でそうなることは、あまりないんですけどね。やったな、監督と思いました」と、作品の手応えを語った。 「モネと時間旅行」(公開中) 【作品概要・あらすじ】 「猫が行方不明」「スパニッシュ・アパートメント」などで知られるフランスの名匠セドリック・クラピッシュ監督が、ある家族に遺された古い屋敷と1枚の絵画をめぐる謎を、現代と19世紀ベル・エポックというふたつの時代を交差させて描いたドラマ。 ノルマンディーの草原に佇む古い屋敷。100年以上にわたり閉ざされていたその屋敷の相続権を持つのは、互いに面識のない30人以上の一族だった。土地開発のため屋敷を売るよう迫られ、一族を代表して屋敷の調査をすることになったセブ、アブデル、セリーヌ、ギイの親戚4人は、そこで印象派の作品らしき絵画と、先祖アデルの手紙や写真を見つける。19世紀にノルマンディーからパリへと旅をし、ベル・エポックの時代を生きた女性アデル。彼女と絵画にまつわる家族の秘密が解き明かされたとき、それぞれの人生に新たな扉が開かれる。 劇中には印象派の巨匠モネをはじめ、ルノワール、セザンヌら実在した芸術家たちが次々と登場する。 ■9月23日公開 「アベンジャーズ エンドゲーム アンコール」(9月23日~10月8日期間限定公開) 【作品概要・あらすじ】 マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の中核となる「アベンジャーズ」シリーズの第4作として2019年に公開された映画「アベンジャーズ エンドゲーム」に新たな映像を追加した再上映版。 アベンジャーズと宇宙最強の敵・サノスが繰り広げた壮絶な戦いは、サノスが全宇宙の生命の半分を一瞬にして消滅させるという大惨事で幕を閉じた。生き残ったメンバーは世界と仲間たちを取り戻すべく再結集し、命を賭けた最終決戦に身を投じる。 12月18日から公開のシリーズ第5作「アベンジャーズ ドゥームズデイ」では、これまでMCUでアイアンマン役を担ってきたロバート・ダウニー・Jr.が新たなヴィラン、ドクター・ドゥーム役で登場し、彼がもたらす“滅亡の日(ドゥームズデイ)”に立ち向かうヒーローたちの戦いが描かれる。本作ではその物語への布石となる映像を追加し、「ドゥームズデイ」の公開に先駆けて期間限定で上映する。なお、IMAXなどの大型スクリーンで見た観客には、さらに別の先行映像も流れるという。 ■9月25日公開 「ナギダイアリー」 【作品概要・あらすじ】 「淵に立つ」の深田晃司監督が、松たか子を主演に迎えて撮りあげた人間ドラマ。第39回岸田國士戯曲賞を受賞した平田オリザの代表作「東京ノート」に着想を得て、監督自らオリジナル脚本を執筆。原作戯曲の精神を受け継ぎつつ、岡山県奈義町をモデルにした「ナギ」を舞台に新たな物語を描き、企画の立ち上げから9年の歳月をかけて完成させた。 自然豊かな町・ナギで、ひとり創作に打ち込む彫刻家の寄子。ある日、東京と台湾で建築家として活躍する友梨が数日間の休暇をとり、別れた夫の姉である寄子のもとを訪れる。若くして妻を亡くした寄子の幼なじみ・好浩、息子の春樹とその親友・圭太など、人々との出会いは穏やかな日常に小さな揺らぎをもたらしていく。友梨は寄子の彫刻のモデルを毎晩つとめるなかで彼女の知られざる喪失に触れ、友梨自身にも変化が起こりはじめる。 深田監督とは初タッグとなる松が、癒えない喪失を抱えながら彫刻制作に没頭する寄子という複雑なキャラクターを体現。寄子の彫刻のモデルをつとめる友梨を石橋静河、寄子の幼なじみで役場に勤める好浩を松山ケンイチが演じる。第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。 「ハート・オブ・ビースト」 【作品概要・あらすじ】 ブラッド・ピットが、「フューリー」でも組んだデビッド・エアー監督と再びタッグ組み、アラスカ奥地に取り残された退役軍人と義足の元偵察犬の言葉を超えた絆を描いたサバイバルドラマ。 かつて陸軍特殊部隊で生死を共にした退役軍人ジェームズと元軍用偵察犬で義足のオーディンは、現在も相棒として深いつながりで結ばれていた。アラスカ上空を飛行中にアクシデントに見舞われた彼らは、「魔の領域(ハート・オブ・ビースト)」と呼ばれる奥地に不時着してしまう。マイホームへの生還を目指し、互いを支え合いながら過酷な大自然を乗り越えていく彼らだったが……。 製作にはピットのほか「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督が名を連ねる。共演は「セッション」のJ・K・シモンズ、ドラマ「ここが世界の最北端」のアンナ・ラム、そしてピットが「撮影中ずっと良き相棒だった」と称賛したオーディンを演じたジャーマン・シェパードのウーバーにも注目。 「藁にもすがる獣たち」 【作品概要・あらすじ】 2020年には韓国でも映画化された江戸川乱歩賞作家・曽根圭介の同名小説を、「悪い夏」の城定秀夫監督のメガホン、「岸辺露伴は動かない」シリーズの小林靖子による脚本、鈴鹿央士主演で映画化したサスペンス。 チャンネル登録者数2ケタという弱小大学生YouTuber・佐藤寛治は、バイト先のネットカフェで一億円分の札束が入った怪しげなボストンバッグを発見する。大金に目がくらんだ寛治はバッグを家に持ち帰ってしまう。この持ち主不明の大金をめぐって、ヤクザからの多額の借金で窮地に立つ生活安全課の不良警官・江波戸良介、夜の気配を漂わせる拝金主義の悪女し~な、そして寛治の三つどもえによる想像を絶するだまし合い、奪い合いへと発展していく。 寛治役を鈴鹿が務め、不良警官・江波戸役を成宮寛貴、し~な役を森七菜が演じ、その脇をMEGUMI、前田旺志郎、岩松了、小手伸也、風吹ジュンら個性豊かなキャストが固めている。 「襲名」 【作品概要・あらすじ】 三池崇史監督が初めてドキュメンタリー作品を手がけ、日本の伝統芸能である歌舞伎の名跡継承という、極めて私的でありながら公共性の高い瞬間にカメラを向け、4年がかりで完成させたドキュメンタリー。俳優の杏がナレーションを担当。第83回ベネチア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門出品作品。 歌舞伎界の名門・市川家に受け継がれる最大の節目「襲名」を真正面からとらえ、2022年に行われた「十三代目市川團十郎白猿襲名披露」の舞台裏と、コロナ禍での2年半におよぶ襲名延期を乗り越えて迎えた歴史的瞬間を記録。3年以上にわたって撮影を行い、ひとりの父として、「市川團十郎」として、すべての覚悟を胸に息子・市川新之助との親子同時襲名に挑む姿を通して、「継承」と「個」の葛藤を描く。世界的に活躍する現代美術家・村上隆が襲名披露公演の祝幕を手がけており、両者の縁を結んだ三池監督の手で、その創作過程も映し出す。

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