大阪・関西万博の関連工事を巡り、大手ゼネコン「竹中工務店」の元現場責任者が、下請け業者に工事費を水増し請求させたとされる事件で、大阪府警捜査2課は7日、万博のシンボル「大屋根リング」に関する工事でも不正をしたとする背任容疑で元社員、河井辰巳被告(61)=同罪で起訴、懲戒解雇=を再逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。再逮捕容疑は、竹中工務店の万博関連工事の総括作業所長だった令和7年6~7月、下請けの土木建築会社の代表取締役と共謀の上、工事代金を水増し請求させ、約1100万円の損害を竹中工務店に与えたとしている。同課によると、水増し請求されたのは、大屋根リングに転落防止措置を施したり点字タイルを設置したりする工事で、6年3月から7年4月までに行われた。水増し請求で得た約1100万円の利益は河井容疑者が全て手にし、下請け業者の取り分はなかったという。河井容疑者は水増し請求を複数回繰り返し、自宅や所有するマンション、親族が経営する飲食店のリフォームといった私的な工事費に充てることで総額6000万円以上の利益を得ていたとみられ、府警が実態解明を進めている。府警は8月中旬に背任容疑で河井容疑者を逮捕し、大阪地検が9月、同罪で起訴。竹中工務店は同月11日付で河井容疑者を懲戒解雇とした。竹中工務店は「懲戒解雇したとはいえ、ご迷惑、ご心配をおかけし、心よりおわび申し上げる」としている。