(ブルームバーグ):クレイトン米国家情報長官は、トランプ大統領が新設したAI作業部会「スーパー・インテリジェンス・フォース」の責任者としての最初の仕事として、シリコンバレーを訪れ、AI業界の有力経営者らと会談する。非公開の予定だとして匿名を条件に語った複数の関係者によると、クレイトン氏はエヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)、OpenAIのサム・アルトマンCEO、アンソロピックのダリオ・アモデイCEO、メタ・プラットフォームズのマーク・ザッカーバーグCEOと会談する予定。AIを巡る連邦政府の取り組みを調整する新組織のトップに就任して以降、テック業界の幹部と会談するのは初めてとなる。会談予定のCEOの多くは先週、ホワイトハウスで開かれた昼食会にクレイトン氏と同席。この昼食会で、トランプ氏とAI開発企業は安全性を巡る自主的な合意に署名した。その数日後、トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」への投稿で、AI作業部会の責任者にクレイトン氏を起用すると発表した。同部会はトランプ氏とワイルズ大統領首席補佐官の直轄となる。トランプ氏の投稿によると、メンバーには連邦取引委員会(FTC)のファーガソン委員長、マイケル国防次官(研究・技術担当)、人事管理局(OPM)のクーパー局長も名を連ねる。同部会は120日以内に、AIのリスクや、AI推進と脅威軽減を両立させるために政府が果たす役割について報告書をまとめる。AIモデルが制御不能となる事態が相次ぎ、政権も、破滅的リスクを巡って高まる懸念を放置できなくなっている。こうした事態を受けてトランプ氏は先月、AIを巡る新たな政策責任者を任命する意向を表明していた。クレイトン氏は7日、AI開発を主導する企業は技術開発を進める一方で、公共の安全にも配慮するとの考えを示した。クレイトン氏はCNBCで「こうしたモデルには、開発者や企業だけでなく、米国民にも受け入れられる管理・監視体制が必要だ」とし、「業界には、その約束を守ってもらう」と語った。