地域の目で匿流の「下見」を防げ 神社の福娘らが住民とパトロール

匿名・流動型犯罪グループ(匿流)が関わったとみられる強盗や侵入窃盗事件が相次ぐなか、警察は標的となる住宅の家族構成や留守時間を事前に把握するための「下見」への警戒を強める。 大阪府警布施署は住民との合同パトロールを定期的に実施し、「見せる警戒」を続けている。署は13日、布施戎神社(大阪府東大阪市)の例大祭などで活動するために選出された「福娘」の北谷真乙(まお)さん(20)、佐藤知優(ちひろ)さん(21)、森本陽菜(ひな)さん(21)を一日署長に任命した。 神社での委嘱式を終えた3人は、近鉄布施駅周辺で「見知らぬ男が敷地内をのぞいていた」といった下見が疑われる行動を紹介する防犯チラシなどを配布した。 最後は住民らとともに駅周辺の商店街をパトロールし、行き交う人に「不審者に気をつけてくださいね」と声をかけた。■栃木の強盗殺人事件きっかけに 署では、こうした住民との合同のパトロールを月に1回、実施している。目的の一つが下見の警戒だ。 きっかけは、栃木県上三川(かみのかわ)町の住宅で5月に起きた強盗殺人事件。高校生らが実行役として逮捕された。 現場周辺では不審な人物や車両が相次いで目撃され、事件前の下見だった可能性があるとされている。 この事件を受け、署管内の住民から「地元でも防犯活動を強化したい」と声が上がったという。 初の合同パトロールは7月。住民28人と署員7人の計35人が参加し、約1時間かけて近鉄布施駅周辺の住宅街を歩き、不審な人物や車がいないかを見回った。 パトロールに参加した住民の真鍋裕彦さん(51)は「警察とパトロールする姿を見せることで、犯罪を犯しにくいまちだと発信したい」と話した。 府警は下見が疑われる行動として、何度も地域内をうろうろする人がいる▽自宅敷地内に見覚えのないシールが貼られる▽買い取り業者を名乗る人が承諾なしに自宅に上がり込む――などを挙げる。 布施署の高木一光署長は「地域の目を光らせ、どこで見られているかわからない状況をつくれば、犯罪者はおそれるはず。不審者を見つけたらすぐに110番通報してほしい」と呼びかけた。(岡田真実)

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