「夫だけでなく妻も一緒に死刑にしてやった」トランプの「影の仕掛人」の「おぞましい行為」…トランプの知られざる「師弟関係」を描いた新作映画

2025年1月20日正午(米東部時間)、ドナルド・トランプが再びアメリカ合衆国大統領に就任する。その数日前の1月17日、まさに絶好のタイミングで日本公開される映画が『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』だ。 「アプレンティス(Apprentice)」とは、弟子、見習いという意味。この映画が描くのは、若き日のドナルド・トランプと、その師となった弁護士ロイ・コーンの出会いと別れの物語である。脚本を手がけたのは、ジャーナリストでノンフィクション作家のガブリエル・シャーマン。監督をつとめたアリ・アッバシは、テヘラン生まれのイラン系デンマーク人。シャーマンの綿密で周到なリサーチ力、アッバシの異邦人ならではの客観的視線と大胆不敵な作風が結合し、生々しさと刺激に満ちた実録ドラマに仕上がっている。 ちなみに、アッバシの出世作『ボーダー 二つの世界』(2018)は、容姿にコンプレックスを抱える孤独な女性が、自分と同じ“種”の異性と初めて出会う異色のラブストーリー。いわば「実は人間ではなかった」者同士の邂逅を蠱惑的に描いた経験があるので、本作にはぴったりの人選といえる。 ※本記事は『アプレンティス ドナルド・トランプの創り方』の内容を含みます。ネタバレを気にされる方は鑑賞後にお読みください。

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