薬物依存・逮捕歴を乗り越え社会福祉士に 失った家族とも再会した男性が背中で示す「人生やり直し」の道のり

依存症者:「(アルコール度数)9%の酎ハイを、10缶。ロング缶」職員:それ毎日飲んだの?依存症者:「ちょうどいいくらい。たしなむくらい」◇アルコールや薬物などの依存症からの回復を目指す利用者が通うリハビリ施設、通称「ダルク」。共同生活やボランティア活動などを通して、依存症からの回復を目指します。「沖縄ダルク」では、様々な依存症を抱え、かつて利用者として通った人々が、現在は職員となり利用者を支えています。取材に訪れた日、酎ハイを毎日5リットル飲んだという依存症者の話に耳を傾けていた職員、岸本裕樹さんも、薬物依存に苦しんだ一人です。■中学生で覚醒剤使用… 罪重ねた日々からの更生沖縄ダルク職員 岸本裕樹さん:「本当に回復したい、このまま覚醒剤や薬を使わずに新しい生き方をしたいと(職員に)話したら、じゃあ仲間を助けたほうがいいよ。一緒にやろうというので、ボランティアスタッフになった。(ダルクを利用して)1年が過ぎたころです」中学生から覚醒剤を使用した岸本さん。少年院に2回入りました。逮捕歴は3回あります。荒れた生活を断ち切ろうと14年前に沖縄ダルクに入所し、1年あまりリハビリに励みました。その後、県内の高校に入学し、大学で福祉を学んだ岸本さん。ダルクの職員として利用者の支援にあたりながら勉強を続け、およそ10年間で社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士の国家資格を取得しました。■資格を次々に取得する姿、入所者の希望に岸本裕樹さん:「僕ら依存症の人でも、こうして専門職になれるというのは自分にとって魅力だったし。(依存症者は)どこか引け目がある。福祉課の方と話しても、やっぱり劣等感って絶対あったし。でも、社会福祉士を取れば、同等ではないですけど、それなりのスキルは学べているわけだから」岸本さんの姿を見て、かつて利用者だった周りの職員も資格取得を目指す人が増えました。介護福祉士を取得した同僚:「今回、資格を取るのも(岸本さんに)背中を押してもらって。一緒に受けようと、一緒に学校にも通ったので」「高齢の入所者をサポートしやすくなるのではないかなと思ったので、受けようと思いました」

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