親族4人に有害物質を飲ませ殺害したとして逮捕された夫婦が、親族の保険金をだましとったとして、再逮捕されました。 詐欺の疑いで再逮捕されたのは、細谷健一容疑者(43)と妻の志保容疑者(38)です。 2人は2018年、健一容疑者の父・勇さん(当時73)、母・八恵子さん(当時68)、姉・美奈子さん(当時41)が加入していた生命保険金およそ2600万円をだましとった疑いがもたれています。 2人はこれまで、両親と姉に有毒物質「エチレングリコール」を摂取させ殺害したとして逮捕・起訴されていますが、保険会社に対し、「病死した」とウソの申請をし、健一容疑者の銀行口座に保険金を振り込ませたということです。 保険会社の約款には、被保険者を故意に死亡させた場合、保険金支払いの対象外となると記載されていました。 次女・美輝ちゃん(当時4)への殺人容疑での逮捕(処分保留)とあわせ、これで5回目の逮捕になります。 健一容疑者らと両親の間には、会社の経営や遺産相続をめぐるトラブルがあったとみられ、警視庁は動機を調べる方針です。 ■健一容疑者と志保容疑者のこれまでの逮捕の経緯 ▼2024年2月(1)次女・美輝ちゃんへの殺人容疑(東京地検は処分保留で捜査継続) ▼2024年3月(2)姉・美奈子さんへの殺人容疑(起訴) ▼2024年10月(3)父・勇さんへの殺人容疑(起訴) ▼2024年11月(4)母・八恵子さんへの殺人容疑(起訴)