名取市が発注した工事の入札情報を漏らしたなどとして、10月14日、市の職員が逮捕された事件についてです。落札した業者は入札の仕組みを利用し、市の職員から聞いた「設計価格」から、より利益を得るための有利な入札価格を設定した可能性があることが分かりました。15日、送検されたのは名取市都市計画課の職員、佐藤源亮容疑者(32歳)。市内にあるグリーン企画建設の専務、加藤均容疑者(63歳)と社員の斎藤忍容疑者(49歳)です。警察によりますと、佐藤容疑者は、おととし、市が発注した調整池の建設工事の入札をめぐり、「設計価格」を斎藤容疑者に伝えて、グリーン企画建設に不正に落札させた疑いが持たれています。警察は捜査に支障があるとして、3人の認否を明らかにしていません。職員の逮捕を受け、急きょ、会見を開いた名取市。名取市 山田司郎市長「そうした事態に至りましたことを深くお詫びを申し上げます。大変申し訳ございませんでした」市によりますと、佐藤容疑者は今回の工事の現場監督で、グリーン企画建設との窓口業務を担当していました。さらに「設計価格」は他の職員が算出していましたが、下水道課では佐藤容疑者を含めた係の4人が誰でも閲覧できる状態だったということです。そして、今回の入札は業者が提示する入札価格をもとにした「価格評価点」と地域貢献などの「価格以外の評価点」の合計点が最も高い業者が落札する仕組みでした。入札には3社が参加しましたが、グリーン企画建設は「価格以外の評価点」が他の2社を大きく上回っていたため、高い価格で入札しても合計点はトップになる状態でした。実際にグリーン企画建設は、3社の中で最も高い価格で落札しています。名取市 渋谷武志副市長「現在の入札制度がどういった問題があるのか洗い出して、入札制度について検証をしながら改めるべきところは改めるよう改善に努めたい」警察はグリーン企画建設が佐藤容疑者から聞いた「設計価格」をもとに、より利益を得るために、有利な入札価格を設定していたとみて裏付け捜査を進めています。