デビュー時は、若手人気スターたちの集団“ブラット・パック”の一員として人気を集め、チャーリー・チャップリンを演じた『チャーリー』でアカデミー賞主演男優賞にもノミネート。本格派俳優としてステップアップしていたロバート・ダウニー・Jr.。しかし1996年、麻薬不法所持によって逮捕され、刑務所に1年間、入所。その後も保護観察処分を受け、必死の思いでドラッグ克服を自らに課すも、当然ながら俳優としての仕事は激減してしまった。そんなロバートに、俳優人生の代表作となるキャラクターが舞い込む。2008年の『アイアンマン』だ。薬物問題などでスタジオ側は彼の抜擢に難色を示すも、監督のジョン・ファヴローの強いバックアップと、オーディションでの熱演で、ロバートはトニー・スターク役を勝ち取った。巨大産業の社長で、ちょっぴり軽さも持ち合わせ、人間くさいスタークが、自ら開発したパワードスーツでヒーローに変身する。その姿に、ロバートの個性が見事に重なり、アイアンマンは、その後、世界中のファンが夢中になるマーベル・シネマティック・ユニバースの中心的存在となる。