18日、未解決事件の被害者家族らによる講演会が佐賀県鳥栖市で開かれ、それぞれの立場から社会に伝えたいことを訴えました。講演会に登壇したうちのひとり、高羽悟さん(70)は1999年、名古屋市の自宅で妻の奈美子さんを殺害され、長期間、未解決事件の遺族として過ごしました。高羽さんは「長引くかなという予感は事件後、誰も来てくれないということで段々思うようになりました」と振り返ります。高羽さんが自ら家賃を払い事件現場のアパートを保存し続けたことによって、去年の容疑者逮捕に至りました。「『今夜犯人を逮捕します』と。びっくりしてあー捕まったんだと思って。今の未解決事件の方に本当に言いたいんですけど、あすには警察から連絡が来るかもしれませんから」高羽さんは諦めないで勇気をもって情報提供を求める活動を続けてほしい、と訴えました。「常にその日に戻ってしまいますね。娘が亡くなったその日に」と話すのは高羽さんとともに壇上に上がった永野弘子さん(82)です。2001年北九州市若松区で、永野さんの娘で主婦の関岡晴美さん(当時34歳)が自宅で胸や背中を刃物で刺され殺害されました。事件直後には、関岡さんのキャッシュカードで現金およそ50万円を引き出す何者かが防犯カメラに映っていましたが、事件は未解決のまま、25年が経過しています。永野さんは「25年経ちますが私どもが苦しんで悲しんできた25年です。私はなんとか・・・今に至ってますけど、孫2人はどんなに苦しい思いをして大人になったのかなと思うと犯人を許すことはできません」と苦しい胸の内を明かすとともに、高羽さんの事件の解決はひとごととは思えず光を感じたと話しました。講演会を主催した未解決事件被害者の会では、今後も講演会や事件解決に向けた法改正の提起などをしたいとしています。