自衛隊と米軍などによる日米共同統合演習「キーン・ソード(鋭い剣)」が19日、始まった。自衛隊の陸海空各部隊から約4万5千人、艦艇約40隻、航空機約260機などが参加。米軍のほかオーストラリアやフランスなど各国軍も加わり、大規模な実動演習が宮崎県内を含む国内各地で29日まで行われる。 統合幕僚監部によると、主に各種事態の日米共同対処や自衛隊の統合運用について演練・検証するのが目的。このうち県内では陸上自衛隊霧島演習場(えびの市・鹿児島県湧水(ゆうすい)町)で陸自約1400人と米海兵隊約250人が対着上陸戦闘訓練や対空戦闘訓練などを実施する。米軍のオスプレイも3機程度が飛来する予定だ。同演習場での共同訓練としては過去最大規模になるという。 訓練に先立ち、えびの市の中山義彦市長と湧水町の池上滝一町長は9月29日、統合幕僚長に「安全確保や騒音、振動の低減に努めること」などを申し入れた。河野俊嗣知事も「(自衛隊と米軍は)県民の平穏な生活環境を脅かすことのないよう綱紀粛正を徹底すること」などを九州防衛局長に求めている。 県内ではこのほか、航空自衛隊新田原基地(新富町)などを使った高射部隊の機動展開訓練などを実施。同基地所属の戦闘機などが四国沖で対艦戦闘訓練を行う。 海上自衛隊の潜水艦の作戦行動に関する情報を扱うえびの送信所(えびの市)などでは、陸自通信部隊による統合通信回線訓練を予定する。また、訓練で使う物資を入れたコンテナを呉港(広島県)から沖縄県・石垣島へ輸送する訓練では、初めて油津港(日南市)が経由地として使われ、自衛隊の共同部隊・海上輸送群の船舶「ようこう」(3500トン)が10月14~16日に寄港した。 米海兵隊の参加を巡っては、防衛省などが、えびの市の要請で9日に市民説明会を開催。米海兵隊員が強盗殺人容疑で逮捕された那覇市の女性殺害事件を受けて「(海兵隊員の滞在は)非常に不安だ」との懸念の声もあった。(具志堅直)