「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」がきょう22日、都内のホテルで開かれる。広島が21日に都内で開いたスカウト会議では、ポジションを含め1位指名選手の公表には至らず。ただ、複数の情報を総合すると、最有力候補には亜大・山里宝内野手(21)が挙がったもようだ。走攻守の三拍子そろう大学No・1遊撃手。二遊間の補強は喫緊の課題で1本釣りを狙う。 スカウト会議は午後3時半から都内のホテルでスタート。1位指名の決定には至らず、当日まで熟考する構えだ。田村恵スカウト部長は「この選手というのは決まっていない。明日、再度会議を開いて決める形になる」と説明。1位選手のポジションも未定とした。 22年からの直近4年は10月中旬に、森下を指名した19年はドラフト前日に、それぞれ1位指名を事前公表してきた過去から一転。新井監督が「(指名候補は)決まっています」と明かしても、松田元(はじめ)オーナーの「決まっていないことはないけど、悩んでいる」が実情のようだ。 それでも本命視される選手はいる。亜大の主将を務める山里だ。走攻守そろった大学No・1遊撃手。1メートル74と小柄でも打撃にはパンチ力があり、14日の国学院大戦では通算10号となる先制2ランに決勝の2点二塁打を放つなど、4打点の大活躍で亜大を9季ぶりのリーグ優勝に導いた。 神戸国際大付では2年春に二塁手で選抜に出場。夏は遊撃手として甲子園8強入りに貢献し、北海との1回戦では大会タイ記録の1試合3二塁打を放ってみせた。亜大では2年春から二塁の定位置をつかみ、3年秋からリードオフマンに定着。4年春から遊撃に転向し、大学日本代表でも正遊撃手を務めた。 チームは今季、ゾンビたばこを巡る問題、騒動に揺れた。羽月隆太郎元選手が1月に医療品医療機器法違反の疑いで逮捕され、球団は契約を解除。今月1日には週刊誌で疑惑を報じられた昨季首位打者、最高出塁率の2冠に輝いた小園、24年ゴールデングラブ賞の矢野、さらには前川、田村に来季の契約を結ばない旨を通知した。 田村スカウト部長が「投手も欲しいし、捕手も欲しい。長打が打てる野手も」と言うように、国内FA権を取得した床田、森下の動向が不透明だけに即戦力投手の獲得は必須。手薄な捕手も補強ポイントだ。ただ、退団が決まった田村を除く4人は内野手でもあり、一本釣りが期待できる亜大・山里の獲得を最優先すると見られる。(江尾 卓也) ◇山里 宝(やまさと・たから)2004年(平16)10月23日生まれ、兵庫県出身の21歳。小学校入学前から野球を始め、神戸国際大付(兵庫)の2年時に出場した甲子園では、春は2回戦、夏は8強入り。亜大では1年春にリーグ戦デビューを果たし、今夏は大学日本代表に選出。1メートル74、78キロ。右投げ右打ち。