【AFP=時事】ウクライナ警察は23日、ロシアの治安機関に協力してウクライナ兵に毒物を送り、2人を死亡させた疑いで、17歳の少女を拘束したと発表した。2022年にロシアがウクライナへの全面侵攻を開始して以来、両国は毒殺を含む破壊工作に未成年者を利用しているとして、互いを非難し合っている。警察によると、少女は、致死性の薬物を小包に詰め、通信アプリ「テレグラム」で連絡を取った兵士らに送った疑いをかけられている。少女は、少なくとも5000フリブニャ(約1万7000円)の報酬と引き換えに、ロシア側の担当者の指示に従ったとされ、首都キーウの西に位置するジトーミルで警察に拘束された。兵士らは「無料の薬」が入った小包を受け取った後、服用する様子を撮影するよう指示されていた。警察は「受取人は、カプセルに致死量のメサドンが入っていることを知らなかった」と説明し、「ジトーミル州では兵士2人が中毒で死亡した」と続けた。警察は、小包を受け取った他の人物を特定し、ウクライナ各地で「さらに4人が殺されるのを防いだ」としている。少女には、事前に共謀した上で行われた2人に対する計画的な殺人をほう助した疑いがある。また「配布を目的とした薬物および向精神薬の発送」の疑いもかけられており、有罪となれば15年以下の拘禁刑を科される可能性があるという。警察は、ロシアが「わが国の人々を殺害し、国内情勢を不安定化させること」を狙っていると警告した。さらに、「よく知らない人物から、出所の疑わしい医薬品やその他の物質、飲食物を受け取らないでほしい」と注意を呼び掛けた。ウクライナ当局によると、ロシアによる全面侵攻が始まって以降、敵国への協力をめぐって数千件の捜査が開始され、ロシア政府のために活動した疑いのある人物がたびたび逮捕されている。【翻訳編集】 AFPBB News