勾留中にトルコ国籍男性が死亡、遺族が提訴 「警視庁の対応に問題」

警視庁高尾署で勾留されていたトルコ国籍の男性(当時48)が7月に死亡したのは、警察や医療機関の対応に問題があったからだとして、男性の遺族たちが10月27日、東京都と医療法人社団「俊鈴会」に計5775万円の賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。 亡くなったのはムラット・チチェックさん。6月25日、八王子市でトラックを運転中に単独事故を起こした直後、出入国管理法違反(旅券不携帯)の疑いで警視庁に現行犯逮捕された。 訴状によると、ムラットさんは勾留中に腹痛を訴え、7月1日に俊鈴会が運営する医療機関で急性虫垂炎の疑いがあるなどと診断された。署の留置場に戻ったが、翌朝に倒れているのが見つかり、死亡が確認された。死因は腹膜炎とされた。 遺族側は訴状で、ムラットさんの十二指腸に穴が開いていたのを医師が見落とし、急性虫垂炎だと誤診したと主張。その後も、留置場で高尾署員が34度台という低体温状態を放置し、ムラットさんが再受診を希望するのを拒絶した、と訴えている。 ムラットさんは逮捕当時、在留資格の期限が切れた状態にあり、遺族側代理人の神原元弁護士によると、周囲に帰国する意思を示していたという。 提訴について、警視庁の寺野彰訟務課長は「訴状が届いていないので、コメントは差し控える」とした。(上保晃平)

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