アンソロピック、CEOと社長の警護に計410万ドル-米主要企業の30倍

(ブルームバーグ):米アンソロピックが経営幹部や従業員の身の安全に対する脅威をいかに深刻に受け止めているかが、新規株式公開(IPO)の申請書類から明らかになった。同社は昨年、ダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)とダニエラ・アモデイ社長の身辺警備に計410万ドル(約6億5000万円)を支出した。役員報酬調査会社エクイラーによると、米S&P500種株価指数を構成する企業の中央値である約13万5600ドルの約30倍に上る。エクイラーの調査責任者コートニー・ユー氏は「企業が警備に支払う金額として、よく目にする水準を上回っている」と指摘した。一方で、特に2024年に米医療保険大手ユナイテッドヘルスケアのCEOが殺害された事件以降は、経営トップの警護にさらなる資金を投じる著名企業もあるという。AI業界の幹部はすでに攻撃の標的となっている。4月には、米OpenAIのサム・アルトマンCEOの自宅に火炎瓶を投げつけたとして、男がサンフランシスコ警察に逮捕された。アンソロピックの支出額は、同社がS&P500種構成企業であれば7位に位置する。メタ・プラットフォームズはマーク・ザッカーバーグCEOとその家族の警護に2250万ドル、アルファベットはスンダー・ピチャイCEOの警護に880万ドルを支出している。アンソロピックは、ダリオ氏の警護に280万ドルを支出した。エクイラーによると、警備費を開示しているS&P500種構成企業の幹部の上位5%に入る。ダニエラ氏の警備費は130万ドルで、上位10%に入る。チャットボット「Claude(クロード)」を手掛けるアンソロピックに対しては、AIに仕事を奪われることを懸念する人々や、自分たちの居住地域での大規模データセンター建設に反発する人々からの批判が強まっている。同社はIPO計画を発表した申請書類で「AIへの社会的関心の高まりにより、身体的および情報面でのセキュリティーリスクが増大している」と説明した。

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