1999年の名古屋主婦殺害事件が発生から約26年後に容疑者逮捕に至ったことは、ほかの未解決事件の遺族らに「次は自分の番だ」と希望を抱かせた。 警察は新たな情報提供が寄せられることに期待している。 2004年9月、愛知県豊明市の加藤博人さん(67)宅で妻利代さん=当時(38)=と子ども3人が殺害され、自宅が放火された事件は未解決のまま22年がたった。毎年ビラ配りなどを続けている利代さんの姉、天海としさん(64)は昨年、名古屋主婦殺害事件の容疑者逮捕のニュースを見て思わず声を上げた。「太陽が照り付けるくらいの希望の光。この風に乗ってくれと思った」と振り返る。亡くなった4人に誓った「絶対に犯人を捕まえる」との思いは一層強くなったという。 同県蒲郡市で16年3月、自宅で首に携帯電話の充電器のコードを巻かれ、殺害された農業杉浦加津代さん=同(73)=の長男司さん(62)も、「未解決事件でも捕まるんだという気持ちは強くなったし、世の中の未解決事件に光が当たった」と話す。ただ、事件から10年が過ぎても解決には至っていない。「悲しい気持ちは変わらないが、何があったか知りたい」と願う。「警察に頑張ってもらい、世の中の人にも未解決事件について興味を持ってもらいたい」と訴えた。 県警捜査1課の斎藤巧課長は「『必ず犯人を捕まえる』という意気込みで、粘り強く捜査を継続していく」と強調。「どんなささいなことでもいいので情報提供をお願いしたい」と呼び掛けた。