【AFP=時事】英国で、20年以上にわたり妻に薬物を投与し、意識を失わせてレイプし、見知らぬ男たちを募って妻をレイプさせていたとされる男が、虐待の様子を記録した「100万点以上の写真や動画」を携帯電話に保存していたことが、9日に開かれた公判で明らかになった。イングランド北西部マンチェスターの裁判所では、夫から性的虐待を受けていた女性にさまざまな性犯罪をしたとして起訴された男9人の公判が行われている。夫は60代で、被害者の身元を保護するため名前は公表されていない。ルイーズ・オークリー検事は法廷で、夫は性的虐待の様子を撮影し、その写真や動画を「インターネットやソーシャルメディアのアプリ」を通じて「同じような考えを持つ男たち」と共有していたと述べた。男9人の一部は長年にわたり夫と共謀して「画面の陰に隠れ」、女性を「利用し、虐待できる」ようにするため、女性に薬物などを投与していたとされる。検察側によると、夫は2023年から男たちを自宅に招き入れるようになり、自分や他の男たちが意識を失った妻をレイプする様子を撮影していた。オークリー検事は陪審員に対し、夫の逮捕時に押収された携帯電話は「告解室」のようなもので、2004年までさかのぼる「野蛮な性的空想」が記録されていたと説明した。「そこには100万点以上の写真や動画があり、夫自身による妻への虐待だけでなく、今日この法廷の被告席にいる者たちを含む、他の男たちによる虐待も記録されていた」と述べた。さらに「夫が社会的には立派な人物を装い、二重生活を送っていたことは疑いようがない」と指摘した。夫は9月、妻に対して意識もうろうとさせたり、抵抗できなくしたりする目的で薬物を投与した罪など、約60件の性犯罪について有罪を認めた。夫と他の男13人は、女性への虐待を共謀した罪で起訴されている。このうち4人は、その後、さまざまな罪について有罪を認めた。残る28~70歳の男9人は、レイプ、性的暴行、悪意や犯罪の意図を持って薬物を投与することの共謀など、さまざまな罪について否認している。9人には、タクシー運転手、人材派遣会社の従業員、建築資材会社の従業員、医療機関の幹部職員などが含まれている。英国では現在、見知らぬ男たちを募り、妻をレイプさせていたとされる事件の裁判が、他にも1件行われている。こうした犯罪は、薬物を用いた性暴力(DFSA)として知られる。フランスで、当時の妻ジゼル・ペリコさんに10年近くにわたり薬物を投与し、見知らぬ男たちと共にレイプしていたドミニク・ペリコ受刑者が有罪判決を受けた事件が大きく報じられたことで、世界的に認知されるようになった。【翻訳編集】 AFPBB News