ヴィクトリア・ボーン記者、ウィル・グラント・メキシコ・中米・キューバ特派員南米パラグアイの上院は6日、サンティアゴ・ペニャ大統領の弾劾罷免を可決した。大統領は逮捕され、自宅軟禁下に置かれた。同日夜、ペドロ・アリアナ副大統領が暫定大統領に就任した。パラグアイでは今月初め、大手デジタル銀行「ウエノバンク」が破綻し、取り付け騒ぎが起きた。ペニャ氏は5日に辞任を表明したが、国会が弾劾手続きを進め、与党議員も大統領の罷免を支持。その数分後に、大統領は逮捕された。議会が大統領の辞任表明を受け入れず、弾劾して不正行為で告発したため、ぺニャ氏は終身の上院議員の議席と元大統領に与えられる免責特権を剥奪された。ペニャ氏は昨年までウエノバンクの持ち株会社の株を保有していたが、銀行破綻をめぐり一切の不正行為を否定している。パラグアイ国民の半数以上が口座をもつウエノバンクについて、パラグアイ中央銀行はこれを3日に管理下に置き、破綻処理の開始を発表。その影響で、多くの国民が自分の貯蓄にアクセスできなくなった。推定300万人の預金者が今なお預金や年金を引き出せない状態にあり、特に首都アスンシオンで大規模な抗議活動が起こっている。ペニャ氏の罷免につながった弾劾訴追で議員たちは、同氏が利益相反、規制監督の操作、年金基金の流用、中央銀行を巻き込んだ組織的な隠蔽工作に関与したと主張した。シルビア・マルガリータ・ゴンサレス・ベスター検察官は、ペニャ氏は7日にも、背任、影響力行使、資金横領の疑いで事情聴取を受ける予定だと明らかにした。ペニャ大統領の弾劾決議は、上院議員45人のうち44人が賛成して可決された。議員1人は欠席した。決議後にバシリオ・ヌニェス上院議長は、ペニャ氏が「職務怠慢」の罪で有罪判決を受けたと述べた。その後、アリアナ副大統領が暫定大統領に就任した。任期は2028年までとなる。「銀行破綻のため、いま厳しい状態にある国民は、全面的な補償を受ける」と、アリアナ氏は述べた。ラファエル・フィリッツォラ上院議員は、「この国の民主主義史上、最大の汚職スキャンダルに直面している。これは国家、一般市民、そして国の信頼性とイメージにとって大きな打撃だ」と述べた。ペニャ氏が銀行破綻の責任を問われ、起訴される可能性が高いという見方が高まっている。弁護人のリカルド・プレダ氏は、前大統領にかけられた嫌疑は「無責任で日和見主義的」な、「無謀な非難」だと反論した。ペニャ氏は5日の演説で国民に謝り、「皆さんが私に寄せてくれた信頼を裏切るつもりは、決してなかった」と述べていた。(英語記事 Paraguay's President Santiago Peña impeached and arrested)