「長崎スタジアムシティ」こけら落としコンサートの総合窓口に電話し、オペレーターを脅迫した罪に問われている男の裁判。男は「接客への不満」が動機だったと語り、声色を使い分けて複数人がいるように演じて脅していたことも明らかにしました。 脅迫罪に問われているのは、鹿児島県に住む自称運送業の45歳の男です。 男は2024年10月、長崎スタジアムシティのこけら落としとして行われた福山雅治さんのコンサート会場にいた所を脅迫容疑で逮捕され、当初は容疑を否認していました。 ■1時間超の脅迫電話『家族も殺す』 起訴状などによりますと、男は2024年8月4日、新潟から福岡市にあるコールセンターに電話をかけ、応対した契約社員に対し午前10時26分頃から1時間以上に渡り「お前殺すよ」「お前の家族も、お前、お前の身内の殺すわ」などと言い、さらに電話をかわった社員に対し「お前とお前の身内殺すから」「お前には未来はないからな、覚悟しとけよ」などと言って脅迫したとされています。 さらに男は7月8日にも仕事で滞在していた東京から、福岡市のスタジアムシティの総合窓口に電話をかけ、「お前とお前の身内を刺すからな」「お前絶対殺す」などと言ってオペレーター2人を脅した罪でも追起訴されており、起訴内容についてすべて認めています。 ■過去にも脅迫、執行猶予中 23日に行われた公判の中で、検察は男が過去ショッピングセンターやバスセンターに対して同様の脅迫をし、2023年4月に懲役1年6カ月、執行猶予3年の有罪判決を受けて執行猶予中だったことを明らかにしました。 ■男が語った動機 2日で、オペレーター4人を暴言を尽くして脅した男。被告人質問の中で男は、過去自分もオペレーター業をしていたことがあり、接客に不信感があったなどと動機について語りました。 被告の男(45): 「福山雅治さんのフリーライブのチケットについて確認したくて電話しました」「何度もお願いしたが担当者につないでくれず、対応が不適切だと思いました」