認可を受けずに電話転送サービスを運用し、特殊詐欺グループに提供したとして6日、31歳の男が逮捕されました。これまでに230個の電話番号を使用され、被害は全国で300件、総額5億円に上るとみられています。 電気通信事業法違反と電子計算機使用詐欺ほう助の疑いで逮捕されたのは、住所不定の建設作業員、日高摩琴容疑者(31)です。 日高容疑者は認可を受けずに電話転送サービスを運用したほか、去年6月に大分市の女性(62)から現金約84万円をだまし取った特殊詐欺グループに対し、サービスを提供した疑いが持たれています。 警察が別の事件に使われた電話番号を追跡捜査していた際に発覚し、東京都内に設置されていた転送サービスのサーバーを押収し、容疑者を特定。大分市内にいた日高容疑者を逮捕したということです。 警察によりますと、日高容疑者は去年4月からサービスを開始。230個の電話番号が特殊詐欺事件に使用され、被害は全国で300件、総額5億円に上るとみられています。